遠見書房のメルマガ

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2013年11月18日月曜日

セミナー「協働するナラティヴ」開催のご案内in名古屋










いつの間にやら寒い冬になっておりますが,皆様,お元気でらっしゃいますでしょうか。
遠見書房主でございます。マジで寒い。明日はもっと寒くなるとかなんとか。

さて,対人援助世界をフィールドワークしている野村直樹先生から,下記の情報をいただきました。







名古屋市立大学大学院人間文化研究科「グローバル社会と地域文化」主催
セミナー「協働するナラティヴ」開催のご案内

  
ナラティヴとはなにか?ナラティヴはどのように実践されるのか?ナラティヴ研究はどのような形で可能か?ナラティヴについて学ぶ意義はなにか?テキストを使ってこれらの勉強をセミナー形式で行います。テキストは、『協働するナラティヴ』(遠見書房、2013)を使用します。関心のある方、ふるってご参加下さい。


開催日時  2013年12月21日(土) 13:00~17:30     
場   所  SOHOプラザ名古屋 名駅会議室
         名古屋市中村名駅3-24-8 三立ビル2階
アクセス   JR名古屋駅、地下鉄東山線・桜通線 名古屋駅から徒歩5分
        地下鉄桜通線 国際センター駅から徒歩5分
        ユニモール6番出口・10番出口からすぐ
講   師  名古屋市立大学 大学院人間文化研究科 野村直樹
定   員  20名(先着順)
参加条件  『協働するナラティヴ』第2章(pp.28~94)を事前にお読み下さい。
受 講 料  無料
申込方法  email: nomura@hum.nagoya-cu.ac.jp まで、所属、名前をお書き
の上お申込み下さい。



とのことであります。

無料です。

何度も言っちゃいますが,無料

 すばらしい,ワンダフル。









2013年11月15日金曜日

中根 晃先生,ご逝去

児童精神医学,とくに発達障害関係の治療,研究,啓発活動に大きな足跡を残された中根晃先生が11月11日の朝,なくなったそうです。82歳だったそうです。

関係者の方はすでにご存じだったかもしれません。

以前勤めていた金剛出版時代に,中根先生とは4冊か,5冊か,一緒にお仕事をいたしました。中根先生とのお仕事は,常に最新の知見に彩られ,大量の文献との格闘(といってもこちらは編集上の整理ですが)といった感じでした。でも,時折書かれる事例ベースの研究では,中根先生の温かみがあり,ふだんの臨床の雰囲気が感じられました。
お会いするときには,ニコニコとしていて,怖い先生だったという話も聞いていたので,妙に安心したのを覚えています。
都立梅ヶ丘病院の院長,実践女子大の教授などを歴任され,一時,パートタイム的にでしょうが,母校の武蔵中学・高校のスクールカウンセラー(と本人は仰ってましたが)をされていたこともあり,一度,その場にお伺いしたことがあります。スラックスにセーター姿というラフな格好で,たまたま居合わせたときには,不登校気味の生徒さんと話されていました。ニコニコと。
遠見書房を起こして半年くらいしたころでしょうか,財団法人交通遺児育英会理事長をしていた中根先生は,育英会の理事長室に私を招いてくれて,いろいろと昔話をいたしました。その間,新しく出るらしいDSM-5の話だとか,ADHDと自閉症スペクトラムの異同とか,なんで会社辞めたのwとか,私の子どもの話だとか。
「僕の最後の本は,山内さんに頼むね」なんておっしゃっていて(「白鳥の歌」です,なんて言い方をされてました),最後と言わず,2冊,3冊と出してくださいよ,なんて応えたのですが……。

中根先生の本は,どれも専門的でしたが営業的にも優れていて,それはすなわち, 中根先生が正しいとされていたからでしょう。
編集をしていただいた「詳解 子どもと思春期の精神医学」は,2万円などという本で,700頁に迫る大著,かつ制作に数年をかけた大作でしたが,半年で増刷しました。これなんかも,共編の牛島定信先生や村瀬嘉代子先生のご尽力もありましたが,最後は中根先生のニコニコパワーで出せた本だと思います。いい勉強になりました。

 記

 日時
通夜 11月20日(水)午後7時より
告別式 11月21日(木)午前9時より

場所 浄光寺  神奈川県横浜市南区中村町1-37 tel. 045-261-7976
( JR石川町駅南口より徒歩15分  地下鉄伊勢佐木長者町駅より徒歩15分 )


中根先生,本当にありがとうございました。