遠見書房のメルマガ

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2012年8月31日金曜日

おならの本がでたよ!ぶ,ぶぶ,ぶっ~く

よいこのみんな,げんきかな?
遠見書房のオニイサンだよ。え,どう見てもオジサンだって? まあ,否定はしないけどね。

 さて,きょうはみんなに面白い本を教えようと思います。 村上八千世先生,知っているかな?

 「子どもの心と学校臨床」(第4号)にも




学校をめぐる問題と対応(4)まじめなうんこと学校の話

という,とても興味深い「便育教育」の寄稿をしてもらったオネエサンです。


 うんこ,みんな,大好きだよね。小さいみんなは,うんこって聞くと,げらげら笑っちゃって,みんなでうんこ,うんこの大合唱さえすると思う。
 うちの子も大好きで,年がら年中,うんこ,うんこ,言っています。

でも,大好きなのに,ちょっと大きくなると,うんこするのが恥ずかしくなっちゃう。

不思議だな。

 遠見書房のオニイサンは,昔から,羞恥心(恥ずかしいと思う気持ちのことだよ)があまりないのか,学校でトイレに行くのも問題なかったけれど,なかにはガマンしすぎてベンピになったり,漏らしちゃったり,いろいろな「うんこ物語」があります。

 で,そんな子どもたちのために,村上先生は,こんなのを書いています。

うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほんうんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん
村上 八千世 せべ まさゆき

ほるぷ出版 2000-10
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まえに子どもたち5人くらいの前で読んだら,みんな面白い面白い言ってたよ。うちにくるたびにリクエストする子もいる。

で,村上先生が最新作を出したんだ。 うんこの本じゃなく,おなら!の本。 みんな,もちろん,おならも好きだよね。昨日,保育園で子どもたちが,腕を口に当てて,「ププー,おなら,おなら」って何十分もやっていたけれど,ほんと,あきないもんだって関心しました。

ぶりっぺ・すかっぺ―おならのえほんぶりっぺ・すかっぺ―おならのえほん
村上 八千世 せべ まさゆき

ほるぷ出版 2012-07
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とっても面白いよ。

 「便育教育」に興味をもった大きいオニイサンやオネエサンたちは,村上先生のホームページもみてください。
学校で「うんこの授業」もしてくれるよ。
 アクトウェア研究所

 

2012年8月24日金曜日

新刊案内☆気づいたら8月も終わりに近づいている

気づいたら8月も終わりに近づいている。
決算時期だとか,雑誌があってとか,新刊が続いてだとか,暑いだとか,いろいろとあるのだが,かなりへばってきている。
10冊くらいが一人の編集者が作れる年間の限界のように思うのだが,アルバイトのK君と外注先のIさんの手を借りつつ,気づいたら,昨年末くらいから14,5冊本ができている。
作ったのはいいが,売りにいくまでできていない気もする。でも,それなりには売れているが,なんだか勿体無いところもあり,効率はあまりよろしくないかもしれない。でも,いい本,多い。

というわけで,せめて宣伝しようかと,お知らせするしだいです。

1:
「子どもの心と学校臨床」第7号
特集:事例から学ぶスクールカウンセリング(本間友巳・村山正治編)



事例から学ぶ,というのは,臨床心理学の研究・実践において,しのごのいわず基本だと思うのだが,学校臨床の事例というのは,発表するにはなかなか難しい現実がある。多くのひとが関わっている。それだけに発表は困難だし,それが個人臨床と比較して学校臨床の特異なところかもしれない。
その困難に打ち克つ(?)ために作られたのがこの特集である。
連載陣も面白い。すぎむらなおみ先生のエッセイというか,論文というか,は,必読です。「蜘蛛女のキス」みたいなんだけれど,集団性のある事例研究は,こういうのもアリなのかな,などとも思ったりもする。


2:
竹田伸也さんの認知療法の本2つ!

マイナス思考と上手につきあう
認知療法トレーニング・ブック
──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける


『マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック』
セラピスト・マニュアル




上は,当事者向けの,「プラス思考にこだわらないセルフヘルプ本」。
1000円という値段を見てほしいのだが,頑張ったこの価格。賭けに出ています……。当然,賭けられるものが本書にあるわけで,はっきり申して,すばらしい内容であります。
当事者の方がそそくさと本屋さんで買うということよりも,セラピストの方が勧めてくれる,みたいな方向になるといいな,と勝手に夢想していますが,ネット書店ではよく出ています。

で,後者は,この「トレーニング・ブック」を臨床場面で使うときの臨床家向け手引き。

アメリカでは,こういうふうに当事者向けの本と,セラピスト('S)マニュアルを同時並行的に売っていたりしてますが,本邦ではまだ珍しいのではないでしょうか。もしかして日本初? なんていうふうにも思いますが,セットで使ってもらうと強力な武器になるような,そんな気がします。

プラス思考じゃないところがいいです。


3:
津川律子編
『投映法研究の基礎講座』



「臨床に生きる──だからこそできる研究がある」なんていう格好イイ帯がついておりますが,その職業人生において研究と臨床をどう折り合いをつけるかは,セラピストの課題でもあります。
本書は,投映法を中心に,研究の進め方を考える,みたいな本ですが,執筆者は当代きっての臨床家+研究者たち。想定読者を考えれば,コアすぎる1冊です。ま,こういう本をさほど高くない価格で作ってしまうのも遠見書房のいいところでしょう,と自画自賛してしまいますが,大学の講座の研究室には,常備してほしいものであります。



4:
河村廣定 著
『はり灸師が教える ツボ刺激による自己ケア──皮膚から検索・疾患別アプローチ』



反応点療法という鍼灸技法を開発した河村先生による1冊。ハリを使わない新しい鍼灸法です。
なぜ,こんな本を……というのもあるのですが,ナラティヴ医療学のなかのオルタナティヴ・メディスンと考えれば,鍼灸は立派なメディスンの1つ。
わりにご興味をもっていただけるようで,学会などに持って行くと何冊か売れたりします。
アルバイトのK君がこの本の製作過程で,便秘に悩む乳児の甥っ子の反応点を本書のとおり刺激したら,もりもり噴出したらしいです……。ご興味あればぜひ。


5:
前田重治・北山 修 著
『ダイアローグ:精神分析と創造性』



精神分析家として高名すぎるお二人による独語(講演)と対話篇を盛り込んだ1冊。お二人とも九大名誉教授ということもあり,プライベートでも仲のよいお二人らしく,まあ,ほんと丁々発止といいますが,あれやこれや面白いお話を聞かせてくれます。

さすがに書店でもよく出ていますね。ありがたいです!


6:
姜 昌勲 著
『児童精神科医が教える 子どものこころ Q&A 70』



児童精神科医として奈良で開業されている姜(きょう)先生による1冊です。
かなりボリュームもありますが,けっこう安くなりました。もちろん,一般書のように安いわけではありませんが,この中身で2000円はかなりお安いかと思います。
Q&A形式ですが,児童精神医学がすっきりとわかるキーワード集と捉えてもらってもいいかもしれません。重複ないようにあれこれ70のQを集めるのは,それだけでけっこう苦労されたと思いますが,その労があって,天晴れな内容です。
心理の方はもちろん,学校の先生や養護教諭の方,幼稚園や保育園,各種施設などで子どもに関わる方にも読んでいただけたらな,と思います。あと,そうですね,ふだん精神医学にはコミットしていない小児科医の方なんかにもいいような。



というわけで,足早ではありますが,半年弱分の本,紹介してみました。