遠見書房のメルマガ

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2012年1月31日火曜日

N 3号が出た!

「N:ナラティヴとケア」第3号が出た。
いろいろとあって,ようやく出ました。

特集は,「ナラティヴ・プラクティス新時代」




編集は,江口重幸先生(東京武蔵野病院)と野村直樹先生(名古屋市立大学)。豪華コンビです。


詳しい内容は,ぜひ,小社のHPをご覧ください。
http://tomishobo.com/catalog/ca34.html


「N:ナラティヴとケア」は,なかなか面白い雑誌になっています。本屋さんでは売上はイマイチなのですが,アマゾンではとてもよく出ています。
本屋さんだと,やはり,どこに置いてあるのかわからないのかも,知れません。「ナラティヴ・コーナー」って,どこに置くべきかもわかりませんし,そこに置いてあるからと言って,「N」の読者かどうかわかりません。医書のナラティヴのコーナーのあたりと,看護実践のコーナーと,臨床心理学のナラティヴ関連のところと,人文科学のナラティヴのところ──と計4箇所に置いてくれるとありがたいのですが,それはムシがよすぎますかね。

定期購読などが一番かもしれません。

どうかよろしくお願いします。

2012年1月30日月曜日

【時間訂正】新井英一さんのライブin目白大学

先日お知らせした新井英一さんのチャリティライブin目白大学ですが

開場時間および開演時間が変更になりました。

午後4時開場/午後5時開演

です。

ブログ内の記事も変更しました。
http://tomishobo.blogspot.com/2012/01/in.html

==

追記:1/31 16:27ごろ

チラシもアップしましたので,ご覧ください。上記リンク先にあります。

2012年1月25日水曜日

遠見書房の本,展示販売のお知らせ



遠見書房の本,展示販売のお知らせです。

と,まあ,偉そうな感じですが,下記,研修会等で,遠見書房の本,いろいろと扱っていますので,会場にいらしたら,ぜひ,ご覧いただければ,と思います。

新元社さん(創元社さん)のブースで展示販売をしております(新元社さん,いつもThxです)。もちろん,遠見書房の本ばかりではなく(というか,遠見書房の本はほんの一部だと思われ),あれこれ扱っておられると思います。
ご参加の方はぜひ。

1月29日 箱庭療法学会研修会(京都)
http://www.sandplay.jp/training.html
基調講演 岩宮恵子先生 演題「思春期心性とイメージ」

2月4日 YMCA自立支援シンポジウム~特別支援教育の移り変わりと今後を見据えて(大阪)
http://www.osk-ymca-intl.ed.jp/hc/explanation/symposium.html
基調講演 杉山登志郎先生 演題「子どもの成長に合わせた支援とは」

2月18~19日 日本臨床心理士平成23年度定例職能研修会Ⅳ(神戸)
http://www.jsccp.jp/

とりあえず,今年の第一弾です。

もし,会場であの本を受け取りたい,取り置きしておいてほしい,という方がおられましたら,ご連絡ください。


2012年1月22日日曜日

新井英一ライブ:東日本大震災チャリテイコンサートin目白大学

目白大学の田中勝博先生(描画マイスター)からの情報によりますと,ブルースシンガーとして有名な新井英一さんのチャリティ・ライブが目白大学で開かれるそうです。

入場料無料。
ただし,チャリティなので,ガンガン 募金してください,とのこと。

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東日本大震災チャリテイコンサート
2012年
新井英一ライブ -命の挽歌、人間たちの祈り-


日時 2012年3月3日「土」
午後4時 開場
午後5時 開演
会場 目白大学新宿キャンパス研心館1階ホール
入場無料
東日本大震災や阪神・淡路大震災などにおいて様々な支援活動を行ってきたシンガーソングライターの
新井英一氏による東日本大震災現地支援活動から生まれた歌を中心にした被災地へ送る「命の歌」のライブ

○当日会場にて義捐金募金箱を設置いたします。お越しの際は皆様のご協力の程よろしくお願い致します。義捐金は
全額被災地へ寄付いたします。 尚、駐車スペースがございませんので、車でのご来場はご遠慮下さい。
主 催 新井英一事務所
協 力 目白大学
目白大学教職員有志・目白大学院修了および目白大学卒業生有志・チャリティ賛同者有志 一同



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カッコイイっすよ。

新井英一:youtube

新井英一 清河への道
http://www.youtube.com/watch?v=iXPQEX4uLdM&feature=related

ブルースを唄おう
http://www.youtube.com/watch?v=X7tOWQi1WXI

新井英一 暗い日曜日(ライブ)
http://www.youtube.com/watch?v=79TurYjGCnc&feature=related

視聴後はぜひ会場へ。

2012年1月20日金曜日

結局のところ天狗になりたいんだと私は思う



ああ山に行きてえ,と思った昨年の5月。アイゼンを履いて,長野の山を登った。同居人と二人でだ。一応,雪山なので,子どもは連れて行けない。お祖母ちゃんのところで留守番だった。
高曇りだったけれど,いい山だった。
家に帰ったら,子どもが言うのである。「どこに行っていたの?」
明らかに格好を見れば山帰りなのだが,そこまでの知恵はない。「お仕事」と言うのは簡単だが,ウソをつくのは気が引ける。
だもので,「天狗さんに会いに山に行ってきたんだ」と答えた。
「天狗山に行ってきた。息子くんのことはいい子ですよ~って伝えてきたんだよ。悪いことしたら怒りにきてねって」
まあ,さほどウソはない。八ヶ岳の天狗岳という山に登ってきたからだ。

山には鬼と天狗とお化けが住んでいるのだと,息子は信じているようである。そのうち一番偉いのが天狗だと,これは私が教えておいた。
実際,天狗信仰のある山は多い。修験道とかかわりがあるのだろう。都心に一番近い山? 高尾山は天狗の山だ。群馬の迦葉山や京都の鞍馬山(これが天狗三山というらしい)。長野の戸隠連邦も天狗がいる。というか,総本山なのか。ともあれ,どれも修験道の山のようである。民俗学には詳しくないので,ボロが出そうだが,ま,ともあれ,天狗である。
天狗というと,なんとなく,「饅頭怖い」のイメージがあるからか,ヌケているというか,怖くない雰囲気がある。鬼や幽霊のほうが,まあ,会いたくはない。天狗だって会いたくないけれど,でも,空を飛び,山を駆け抜け,大風を起こしたりするだけで,あまり悪さはしなさそうな感じがある。桃太郎にもやられなさそうである。
鬼には,人間の心の奥底にあるメタファーとしての悪,みたいな感じもある。「鬼になっていたよな,あのとき」みたいな。「鬼の形相」なんていうと,近づきたくない感じだ。でも,「天狗になっていたよな,あのとき」だと,まあ,阿呆であったということである。
しかし,天狗は山神であったはずで,鬼だの妖怪だの魑魅魍魎だのに比べば,位(くらい)はずっと高かったはずだ。けれど,まあ,近代社会においてメタファーにならなかった。都会の水が合わなかったのだろうか。。

そういうことも露知らず,わが息子は天狗を恐れている。一方で,山を駆けたり,木を倒したり,空を飛んだりするスーパーヒーローぶりにも憧れがあるようである。

これも昨年のこと,子どもと二人でハイキングに行ったとき,あまりにも「この山に天狗はいないか」とおびえるので,「お父さん,この山の天狗さん,知っているから,大丈夫」と言ってしまった。安心するかと思ったのだが,どうして知っているんだと聞くので,「お父さんの先生なんだ。お父さん,天狗になりたいんだよ」とわけのわかないことを答えていた。
答えてみてから,ハッと思ったのだが,「結局のところ天狗になりたいんだ」と私は思ったのである。
山を走り,滝を登ったりして,スキーを担ぎあげて滑り降りたり,などとやっているが,あれは天狗の修行と同様である。あと,パラグライダーでもすれば天狗に近づけそうな感じがする。ハードル高いけれど。お金もかかりそうだし。

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当然,いきなりのオヤジのカミングアウトに子どもとしては大いにびびったみたいであった。
「お父さん,天狗になっちゃ,ダメ~」と半泣きで怒られてしまった。怒られてしまったが,でも,天狗になるのはいいなあ,と思う。なんか,自由そうだ。

子どもに天狗の名前を出すと,おとなしくなったりする。やはり,「知り合い」というのが強いらしい。
でも,悪いなあ,という気分もあったりし,罪滅ぼしに,こんな本を読んであげたりもしたりして。

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まあ,↓の本でも天狗は寂しい人生を送っているから,半天狗くらいの中途半端な感じが一番幸せなのかもしれない。

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2012年1月13日金曜日

父親の話



父親というのは,わけのわからない存在である。というか,私にとってだけかもしれないが。いや,わりに,多くのひとにとってそうかもしれない。臨床家のひとといろいろと話す機会が多いが,臨床家のひと(男子)で,自分の父親についてペラペラと話してくれるひとはあまりいない。言いにくそうな顔をするひとさえもいる。そういうひとが臨床家になるのかもしれない。
私はさほど言いにくい父親ではないものの,なんだかわけのわからないひとだな,という印象をずっと持っている。
父親は,毎朝6時には起きて,仕事に出かけていた。職場までは,家から自転車と電車で40分。電車に乗っている時間は,25分だった。
そして毎日,父親は最寄の駅で,15分も始発電車を待つのである。そして,電車に乗り込んで,25分座って,本を読む。あるいは,寝る。
わけがわからない。
私は朝早く起きるのはいまだに苦手であるからか,どうして,15分も待つのか意味がわからなかった。それだったら,家で寝たらいいのに,と思った。10分しか変わらないじゃないか。始発電車を待つのに立っているわけだし。ずっと立ちっぱなしの仕事というわけでもないし。
ほかにもいろいろとわけのわからない逸話というか,価値観の相違というか,世代間ギャップはあるのだが,面白いというほどの話でもないので,開陳はしない。40近くになっても,あいかわらず,よくわからないままである。解き明かしたいともあまり思わない。
もっとも,始発電車を待っていたのは,精神衛生上の,ストレス・マネジメントという奴だったのかもしれないとは思う。でも,やっぱ意味がわからない。

アメリカ文学やアメリカ映画では,「父親」という存在がわりに大きくて,「ひげの剃り方を教える」などが時折象徴的な「父-息子」儀式として扱われたりする。
映画「マイライフ」では,がんを宣告された主人公がまだ生まれていない息子のために「ひげ剃り」のビデオを撮ったりする。たしか,「リーサルウェポン3」でも,黒人刑事のマータフが息子に教える場面があった。
なんの映画か忘れたが,離婚問題か何かがある夫婦の話で,夫が「じゃあ,息子のひげ剃りはだれが教えるんだ!」みたいな会話があったのも思い出す。

日本の文化では,どうなのだろう?
そんなことを教わったような気もするが,あんまり覚えていない。というか,ヒゲを剃る必要になったのは大学生以降だったので,すでに家を出ていたというのもあるかもしれない。

と,まあ,私にも息子がいるのだが,ああ,親子葛藤とかあるのかな,面倒だなあ,という気分になってくる。

そんなことを考えていたら,息子(3歳)が私の顔を描いてくれたので,記念で貼っておきます。ぶつぶつはヒゲだそうです。


描画アセスメント的にはどうなのでしょうか。

家族画の本,あまり生きているの,ないんですね。というか,描画の本は,バウム以外は瀕死?状態なのだろうか。

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2012年1月5日木曜日

【今年も】あけましておめでとうございます【宜しくお願いします】




あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

本日から営業しております。

正月1日 初の日の出を見に,扇山という1,138 mの山梨にある山に行ってきました。登山口によっては往復で2時間もかからない山ですが,なかなか人気のある山。富士山がよく見える山としても有名で,当然,遠見書房主としても朝焼けに浮かぶ富士を目当てにしていたのですが,残念ながら,初日の出は拝めず(東側が曇っていました),若干朝焼け気味の富士山があるばかり。
写真もいまいちですが,さほど寒くはなく(寒かったけど),登った甲斐がありました。


今年はどんな年になりますでしょうか。
いい年であることをただただ祈るばかりです。