遠見書房のメルマガ

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2011年1月31日月曜日

【どうでもいい】向精神薬占い【記事ですが】

 
巷にはさまざまな占いがあるそうですが,「向精神薬占い」というのがあるらしい……

http://u-maker.com/93944.html

で,ま,やってみましたよ,私も。

名前と生年月日を入れまして,血液型を選択して,結果ボタンをポチ。

で,結果は……

山内俊介さんはベゲタミンAぽいです!
●ベゲタミンAさんのあなたは、生真面目で勤勉家。
ベゲAを飲むと、さっきまではしゃいでいた人であっても動けなくなる(寝てしまう)ほど。
古い考えを大切にしつつ、芸術的センスも併せ持っています。
お人好しで、人の言うことをそのまま信じて、だまされることもありますが、基本的に根に持つことはありません。
いくら努力家でも、身を削りすぎて体を壊してしまっては元も子もありません。
たまに気を抜いて寄り道してみると、思いがけないイイコトがあるかも。



…………だそうです。
いいのか悪いのか……
イメージ,合っているのでしょうか……

ちなみに,

山内俊介さんの開運ポーズは、ブリッジです!

だそうです。




ブ,ブリッジ?


…………

ネット放浪の末に見つけた……というわけではないですが……


どうも世界にはいろいろなサービスがあって,

占いツクレール
http://u-maker.com/

というサービスもあるらしい。
作ってないのでよくわかりませんが,数パターンのカテゴリを作ると,名前と生年月日とか血液型とかで適当に割り振ってくれるのでしょう。
世の中にはいろいろと考えつくひとがいるもんだ,と妙に関心。

ちなみに,この兄弟サービスに,

アンケートツクレール
http://enq-maker.com/

アドベンチャーゲームツクレール
http://avg-maker.com/

というのもあるらしい。

アンケートツクレールは,なんか使えそう。
何に使うのかまったくのナゾですが,使えそう。
卒論とか……書かないけど……


うんで,いろいろと検索しておりましたら,

ハヤノヤクヒン
http://hayanoya.exblog.jp/

というブログを見つけた。精神科の薬を擬人化したりするブログ,らしい。

うーむ……

向精神薬占いと作者は同じなのかな……


うーむ……

1月も終わりか……


前回の記事といい,ネットでネタが多いな……最近あまり本読んでないからか……

こないだ読み終えた,

役にたたない日々 (朝日文庫)役にたたない日々 (朝日文庫)
佐野洋子

朝日新聞出版 2010-12-07
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は面白かったですよ。

佐野洋子さんも亡くなってしまわれた。

 

2011年1月27日木曜日

20世紀=自我の世紀なら21世紀はなんぞね

 
どうもです。
遠見書房主です。
今月も締めました。銀行などへ行き,支払い等等を済ませ,昨日はゲッソリとしたような……

うんでもって,息抜きに,ネットサーフィン(死語)していたら,面白い動画を見つけました。

エドワード・バーネイズ,ご存知でしょうか?
私は当然,知らなかったのですが,かのフロイト(ジグムントっす)の甥にあたる人物らしい。

BBCが製作したドキュメンタリー「自我の世紀」。4回のシリーズになっている。2002年のもの。そのエピソード1の主人公が,そのバーネイズなんだそうです。

そもそも,このシリーズ「自我の世紀」は,フロイトの親族を中心に,「自我」としての20世紀を追いかけたフィルムで,Adam Curtisというひとが作ったそうな。

wikipedia:Century Of Self

http://en.wikipedia.org/wiki/The_Century_of_the_Self

……そういえば,誰かから聞いたことがあったなあ,などと思い出します。

第1回は,そのバーネイスを中心に(フロイトの動画もガンガン出てきますが)したもので,「ハピネス・マシン」というタイトルがついています。大衆を不満の塊ではなく,ハピネスの塊に,欲望を開放させろ!というわけですね。その先導を行ったのが,PRマン,バーネイスだそうです。
PRという言葉も,彼が作ったんだそうで,フロイトをイギリスに逃したのも,財産を失ったフロイトを援助したのも,フロイトをアメリカに紹介したのも,バーネイス。精神分析も,バーネイスがいなかったら,その歴史も大きく変わっていたでしょうね。

字幕つきのものがあります。
ありがたいですね。

https://docs.google.com/leaf?id=0B21wVVRz_C4lMTI2MmQ0OGYtMDMyNC00ZjgwLWI3M2MtMjU0NGY1NTU2MjZh

なお,BBCは,動画公開上等!の会社ですので(自ら,upしているくらいですから),字幕なし,であらば,「グーグル・ビデオ」に,全エピソードが公開されています。「Century Of Self」でググッってみてくだされ。

http://video.google.co.jp/

他にも,ハローのサルの実験のフィルムなんかを見つけたりして,胸熱になったりして,

http://www.youtube.com/watch?v=KlfOecrr6kI&feature=related

いや,なんか,世界ってほんと,凄いっすね。
 

2011年1月20日木曜日

【N:ナラティヴとケア】お待たせしました【第2号】

遠見書房主でございます。
お寒うございます。いやあ,今年の冬は寒いですねえ。北国のほうでは,雪も大変かと思います。

寒いのは悪いことばかりじゃなく,関東のほうでは,空気がきれいに澄むので,月や星がとてもきれいに見えます。夕焼けもきれいですし,朝焼けもいい。あまり早起きしなくても朝焼け見えるなんて,なかなかありがたいことです。
それから,関東に住んでいる方ならば,「富士山」も,やはり冬の風物詩。空気が澄んでいるので,実にくっきりと見えるわけです。季節を問わず,天気がよければ,関東からだと夕刻に夕陽をバックにして富士山が浮かんで見えたりするんですが,やはり,冬。冬こそ,富士見の季節です。
高い展望を望めるビルなどに行けば,当然,ドーンと富士山が見えるわけですが,他にあまり建物がないなら,3階くらいでも十分に見えたりします。三鷹~府中あたりですと,高台に行くと見えたりします。あと多摩川沿いとかね。

大きい道路をわたるときに,高い建物が干渉しないからでしょうか,ちらりと富士山が見えることがあったりします。遠見書房主は,ふだんから富士山探すのが好きで,どっかこのあたりから見えんかな,とキョロキョロしているんですが,通勤途上に「ウォッチング・ポイント」を作っていたりします。アパートとアパートの1メートルくらいの隙間から富士山が見えたりして,なかなかオツなものです。
東京周辺や埼玉,神奈川あたりには,わりに「富士塚」というのが残っていたりします。要は,富士山を模した盛り土(いまはコンクリで固めていたりする)で,高さはせいぜい3メートルくらい,登れば,たいてい富士山が見え,浅間神社のお社になっていたりすることもあります。遠見書房のある三鷹・中原にも富士塚があります。多摩丘陵を散歩していたりすると富士講(集落で富士山を詣でをしたりしていたそうな)の記念碑なども時折見かけたりします。お伊勢参りや落語でおなじみの大山詣でなどと並ぶ,巡礼の旅だったんでしょうね。歓楽街が富士山の周辺にほとんどないことを考えると,伊勢や大山に比べれば,かなりストイックだったのかな,と思われます。

富士講ではありませんが,「大きいもの」に通じるために,さまざまな学問や思想があると思います。大きいもの,とは一概には応えられませんが,別に,神なるもの,という意味ではなく,人間の存在や幸福や真理なども,大きい,永遠の人間のテーマだと思われます。
そこに,チャレンジしているのが,「ナラティヴ」というキーワードだと思います。
今月末になりますが,

「N:ナラティヴとケア」第2号




















出ます。

今回の特集は「カルテを書く」。
「カルテ」=医療記録は,医療従事者ならばだれもが近くにあるものですが,何を基準に書いているのか,なかなかわかりにくいものです。とくにこれと言ったことを考えず,自動的に書いている,ということもよくあるんじゃないでしょうか。
また電子カルテの普及により,カルテと患者-医療者の関係も多少変わりました。ユーザーとして診察を受けるときに,画面をずっと見ているような医師も時折おられますし,「いろいろ聞かれたけれど,診されてないじゃん」という気分になることもあります。

こうした中から,カルテをどう書き,どう残し,どう変わっていくのか,さまざまに考えたものが,この特集です。

また,特集以外の連載コーナーも,今回も興味深い内容です。

詳しくは,小社目次をごらんください。

http://tomishobo.com/catalog/ca20.html

 

2011年1月7日金曜日

あけましておめでとうございます。

 
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。



『日本人の知らない日本語』という本が,2010年のベストセラーリストに載っていた。

日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
蛇蔵&海野凪子

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知り合いから借りた本には,帯がついていて,「130万部突破!」と威勢よく書かれている。日本在住の,在日外国人向け日本語教師によるマンガエッセイというもので,なかなか笑えて,楽しい本であった。もちろん,マンガなので20分もあれば読めてしまうが,日本語勉強的にもとってもタメになった。なんて言うと,褒めすぎで語弊があるが,知らぬこともいくつかあった。この本のネタ元になっている日本語学の本をいくつか読んでいたので,膝の皿が割れるほど「なるほど」を連発したわけではないけれども。
興味深いのは,130万部という数字である。この本には続編もあり,これも100万部を越えているらしい。

日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2
蛇蔵 海野凪子

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そもそも100万部を越えるようなベストセラー本というのは,「いったいだれが買っているんだろう」と不思議になるようなものも少なくない。たぶん,ふだん本屋に出入りしているような読者と,また違う種類の読者が買っているのだろうと思う。そういう層に売り込まなければ,100万という数字は難しいように感じる。
一方で思うのは,この100万越えの本が,日本語に関する本だということである。どうもこの本はテレビドラマ化されたらしいので(というか,どういうドラマになったのか……),その影響もあるかもしれない。とはいえ,売れていたから,ドラマ化するわけで,そうなると,日本人はまだまだ日本語に興味があるんだな~などという気持ちになる。どういう層が買っているのかはよくわからないが,こうした本が売れるのは,知的好奇心がまだまだ素地としてあるということだろう。

遠見書房主は以前,業界新聞の記者だったということもあり,いろいろと日本語文法の本を読んだ。一時期は,大学院に行って国文学でも専攻しようかしら,などと思ったものである(一時期で終わってしまったが)。けれども,いまだに日本語をマスターしているとは言いがたい。赤面してしまうような間違いをすることも少なくない。

ここ数年悩んでいることの一つに,「妻の呼称」がある。友人とのやりとりや,格式張った文章のなかであれば,さして悩むことはないのだが,現在は,その中間のあたりの「電子メール」がコミュニケーションのなかで幅を利かせている。当然,私の仕事も電子メールによって情報をやりとりしていることが多く,時には,「妻」のことを書く必要が出てきたりする。
そのときに,「妻」を何と呼べばいいのだろうか。
ま,妥当に「妻」でいいんでしょうけれど。でも,何となく「妻」というと,堅い感じもする。もう少しフランクに行きたいのだ。

刑事コロンボっぽく「うちのカミサンが」などと言ってみたいときもある。でも,まだアラフォーなので「カミサン」と言って,愛される年齢ではない気もする。

「嫁」という言い方もなくはない。ネット上だとわりに「嫁」という言い方を一種の冗談として使うことも多い(そういう場合「ヨメ」とカタカナで表記している)。封建的だと「嫁」という呼称が排斥されて,それを受けての冗談であろう。
間違えて,実際の会話で私の母親の友人相手に使ったら,「嫁とは何ですか」と怒られてしまった。

「嫁さん」だと,なんか郷ひろみの歌みたいだ。

「奥さん」という言い方もあるが,自分の身内に「さん」をつけるのも馬鹿みたいだな,と思う。でも,尻に敷かれている感が出て,哀愁を誘うところもあるかもしれない。

「ハニー」などとアホ面をしつつメールに記してみたい気もするが,きっといろいろなものを失うだろうと思う。「ベイビー」も同様。

英語系であれば「ワイフ」という言い方もある。最近は聞かないけれど,20代前半で勤めていた,当時60くらいの会社の取締役がジェントルな紳士然とした方で,「ぼくのワイフは~」と言っていた。悪くはないが,残念ながら私はまだまだジェントルでも紳士でもないので,似合わなさそうである。

20年近く前まで残っていた「愚妻」などという言い方も今は使われなくなった。使ったとしたら,人間性を疑われてしまうかもしれない。

「うちの大蔵大臣が」などという言い方もあったが,これだと,いまは「うちの財務大臣が」などと使うべきなのだろうか? それとも「官房長官」あたりが,一番の権力者だったりするのだろうか。

そもそも,「妻の呼称」には,ジェンダーの問題がつきまとう。なるべくならフェアな人間と見られたい欲望があり,できることならジェンダーフリーな人間であると思ってもらいたい。いちいち悩んでいるのも,そのせいである。
相手が私の妻のことを知っている場合には,妻は旧姓で仕事をしているので,その名前を使うというのが,よくある手だが,すべての人に使えるわけではない。
それゆえ,「同居人」という言い方を思いつき,わりに使っているのだが,子どもが生まれ,同居人が増えたので,混乱をしてしまう。同居人A同居人Bとしたこともあるのだが,もう意味不明である。そもそも文脈として「妻」とわかるような文意を,その文章が内包していればいいのだが,そうでないと,読み手の混乱を助長してしまう恐れもある。

「相方」と呼ぶのは,比較的若い世代のような感じがある。いいなあ,と思ってしまうのだが,関西弁で言うべきのような気もし,なんとなく使えない。「相棒」だと,水谷豊が出てきそうだし。BLじゃないか,それじゃ。

「うちのは~」なんていう言い方はあるが,これは封建的だしな。

以前,発言小町だったかと思うが,夫を旦那と呼ぶか,主人と呼ぶか,あるいはそのほかか,などという議論があり,盛り上がっていた。女性のほうも,いろいろと悩んでいるみたいだ。

うちの「妻」は,私のことを「パートナー」と呼称していた。
とある人から「パートナーと呼んでいる,その人は男性なの? 女性なの?」と聞かれたらしい。その人が言うには,英語圏では「パートナー」という場合,同性愛のカップルであることが多いのだそうだ。

結局,答えはいまだ見つからない。残念なことに,『日本人の知らない日本語』にも,あるいは他の日本語学の本にも,ベストな回答は載っていないままでありますね。



ともあれ,今年もよろしくお願いいたしまっす。