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2010年9月17日金曜日

けっこうマジメに専門書を読む

 
医学書院の方からご恵送いただいた,下記の本,

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズケアをひらく)その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズケアをひらく)
上岡 陽江 大嶋 栄子

医学書院 2010-09
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じっと読んでいますが,面白いです。治療者,とくにセラピーやカウンセリングにかかわっている人は,ぜひ,目を通していただきたいものがあります。

内容は,アルコール依存とか,薬物依存者への施設「ダルク女性ハウス」の当事者研究といえばいいでしょうか。治療を終え,一応,「回復期」に入ったあたり,医療的支援が終わったあたりからの,当事者の世界を描いたものです。
心理臨床って,結句,治療者のあり方を,モデルとして,クライエントに認めてもらうことなんじゃないかな,などと思う。って,まあ,こんなことは,よく言われていることですが。

それにしても,「ケアをひらく」シリーズ,すごいですね。


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それから,訳者の安東末廣先生から,あちこちを経由して,こちらにいただいた,

脳科学にもとづく子どもと青年のセラピー―日々の実践に役立つ治療法脳科学にもとづく子どもと青年のセラピー―日々の実践に役立つ治療法
ジョン・B. アーデン ロイド リンフォード John B. Arden

福村出版 2010-07
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という本も読んでいます。脳の発達や認知のあり方に合わせた心理療法を目指す,というようなもので,よく出した!という感じがいたしますね。文献がすごいっすよ。70ページくらい文献です。ハイ。
ある意味で,「統合的な心理療法」を考えているといってもいいかもしれません。

それにしても,「ブレイン・サイエンス」って,なんか訳しにくい言葉ですね。正直,「脳科学」ってあやしげなイメージもあります。というか,あやしげな本につきがちなタームなわけですが,そのあたり,この本が売れて,一新してくれると,嬉しいなあ,というか,なんというか。脳科学関係の本,出す予定は全然ないですが……。


 

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