昨年,ブログでご紹介した和田先生の本,
めざせ!回文の達人―まさかさ、文全部さかさま? ながた みかこ 大泉書店 2007-10 売り上げランキング : 442418 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2010年9月17日金曜日
けっこうマジメに専門書を読む
医学書院の方からご恵送いただいた,下記の本,
その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズケアをひらく) 上岡 陽江 大嶋 栄子 医学書院 2010-09 売り上げランキング : 122627 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
じっと読んでいますが,面白いです。治療者,とくにセラピーやカウンセリングにかかわっている人は,ぜひ,目を通していただきたいものがあります。
内容は,アルコール依存とか,薬物依存者への施設「ダルク女性ハウス」の当事者研究といえばいいでしょうか。治療を終え,一応,「回復期」に入ったあたり,医療的支援が終わったあたりからの,当事者の世界を描いたものです。
心理臨床って,結句,治療者のあり方を,モデルとして,クライエントに認めてもらうことなんじゃないかな,などと思う。って,まあ,こんなことは,よく言われていることですが。
それにしても,「ケアをひらく」シリーズ,すごいですね。
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それから,訳者の安東末廣先生から,あちこちを経由して,こちらにいただいた,
脳科学にもとづく子どもと青年のセラピー―日々の実践に役立つ治療法 ジョン・B. アーデン ロイド リンフォード John B. Arden 福村出版 2010-07 売り上げランキング : 143206 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
という本も読んでいます。脳の発達や認知のあり方に合わせた心理療法を目指す,というようなもので,よく出した!という感じがいたしますね。文献がすごいっすよ。70ページくらい文献です。ハイ。
ある意味で,「統合的な心理療法」を考えているといってもいいかもしれません。
それにしても,「ブレイン・サイエンス」って,なんか訳しにくい言葉ですね。正直,「脳科学」ってあやしげなイメージもあります。というか,あやしげな本につきがちなタームなわけですが,そのあたり,この本が売れて,一新してくれると,嬉しいなあ,というか,なんというか。脳科学関係の本,出す予定は全然ないですが……。
2010年9月14日火曜日
とある本屋さんが
ある公的機関から連絡が入った。遠見書房で出している『子どもの心と学校臨床』は書店経由じゃ入らないのか,と聞かれる。もちろん,入ります,とお答えすると,昨日,××という書店さんから遠見書房に連絡があったはずで,そのときに,それはできない,とか,(遠見書房側が)言ったのではないのか,などと言うのである。
当然,そんなことはない。しかも,昨日,その××という書店から連絡は入ってはいない。なので,確かめるべく,その××という書店の番号を聞き,電話をしてみることにした。
すると,××という書店さんは,○○という別の書店さんを通して,商品を流通させているらしいことがわかった。公的機関の方と似たような話をされる。遠見書房が悪い,というような話である。なので,今度は,○○という書店さんに連絡をしてみる。
すると,ま,事情が事情なのだろうけれど,結局は,○○という書店さんは,どうも,小さな出版社に連絡をするのが面倒になってしまったらしい。
定期購読なので,書店さん側は,待っていれば,本がやってきて,本を売れば,入金がある,というような,正直,濡れ手に粟 というべき状況だと思うのだが,儲かるとはいえ,数百円のことである。面倒になってしまったのだろう。そんなことをムニュムニュと言っていた。
こっちのせいにされたのは,本当に不愉快である。などと思うが,根掘り葉掘り事情を詳しく話を聞いたわけではないので,よくわからない。流通取次のあいだとかで,また違う出来事があるのかもしれない。とにかく,○○という書店のひとは,疲れていた感じであり,私のほうまで疲れてしまう。
こうやって商店は潰れていくのだろうか。などと考えてしまう。
小さなお店が潰れていくのは,代替わりがうまく進まないことが大きな原因じゃないかと思う。そうやっているうちに,結局は,大きな,気の利いた会社が,仕事を奪っていくのだろう。
★ ★
先日,友人が近所の大きい本屋で,小社の商品を注文してくれた。東京周辺では,名の通ったブックチェーンである。
そうしたら,
「2カ月かかります」
と言われ,注文を受け付けてくれないのだという。取り付く島がなかったらしい。
注文短冊を書くのは,確かに面倒だけれど,うーん,そうやってアマゾンに人は流れていくのかな,とさえ思ってしまう。なんか,いろいろと考えさせられる。
★ ★
本の流通は,わりにアナログである。というか,すげえアナログである。
書店さんから,メールで注文を受けたことは数えるほどしかない。
ほとんどがファックスか,電話である。
不思議だな,と思う。注文にかかるコストは,けっこうかかっているんじゃないかとさえ思う。
先の○○書店のひとだって,注文を受け付けなかった書店の窓口のひとだって,メールくれれば一発なのに。すぐに返事するのにな,などと思う。お互いコピペというか,テンプレート的通信でいいのだから,手間はさほどかからないはずだ。ファックスと同じくらいだろう。
アマゾンが突出した売り上げを出しているのは,アナログじゃないからじゃないか,とさえ思ってしまう。
なんかいろいろなことを思って,切ない気分になりそうです。
2010年9月8日水曜日
9/25-26 日本臨床心理学会に出店します
台風,大丈夫でしょうか。
さて,9/25-26に,東京・代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターで行われる,日本臨床心理学会大会に,急遽,出店することになりました。
学会大会の案内(学会のHPにリンクしてます)
http://www.geocities.jp/nichirinshin/event.html
岡村達也先生がシンポに出られるので,出展してみようと思ったものです。
大会の内容も面白そうです。
それに会場の「国立オリンピック記念青少年総合センター」といえば,いろいろなレストラン(というか,カフェテリアですかね)があります。これが安くてウマくて,妙にサービス(フリードリンクとか)がよくて,goodであります。って,なんの話だという感じですが。
なお,遠見書房の本とともに,他社の本も預かって販売する予定です。
ぜひ,よろしくお願いします。
2010年9月6日月曜日
最低と最高
昨日,仙台で行われた「日本心理臨床学会」での販売が終わった。
皆さん,書籍展示コーナーまで,おいでくださいまして,ありがとうございました。
関係者の皆様,お疲れ様でした。
* *
最終日,昼までの販売,会場間の距離,そして会場と会場の間にある「坂」,階段,熱波などなど,あまりいい条件ではありませんでした。そのせいか,売り上げもあまり行かず……。
なんとか赤字は免れましたが,予想の半分。5点しか売るものがなかった昨年と,ほぼ同じ売り上げ(涙 と,かなりな状況です。
会場が悪いのか,はたまた,当方の書籍のあり方が問題なのか,ウツになりそうな,笑えない状況であります。
昨日は,売り上げを計算していたのですが,結果がでたとき,いや,ほんと,泣きたくなりました。出張費に,出展料に,プログラムに出した広告料に……とかさんでくると,制作費などを考えると,黒字なのか,赤字なのか。公費でのお買い求めもいくつかあったおかげで,なんとか黒字にはなったものの,意気揚々と引き上げてくる予定だっただけに(わりに自信あったんですね),ショックは大きく……。
もう私の感覚と,臨床現場におられる人の感覚は違うんだろうか。。。
などと,思っておりますと,今日は,某アマゾンへの出庫の日になるのですが,これが,現在までに最高の冊数の注文を記録しました。ほかにも注文がいくつかあり,中には100!を超える注文もあったりして……
なんとも,人生万事塞翁が馬というべきなのでしょうか。
それとも,学会で買いそびれた人が,アマゾンで買い求められたのか。
売れないのか,売れているのか。
もうよくわかりません。いや,総じて売れているというべきでしょうか。
結局,荷物をつくるのに,何時間もかかってしまいました。いま,終えたところです。
手元の在庫にはないものも出てきたので,明日は倉庫に行かねば。
それよりも海とか行きたいですが……
2010年9月1日水曜日
【しんりん】紙芝居,売ります!【めだま】
灼熱地獄! というべき,この夏。9月になっても,アチィーって感じですね。ほんと,暑い。残暑ってどこいったんざんしょ,と駄洒落も不発な遠見書房主です。
さて,先週木曜日から金曜日まで長崎で行われていた「日本ブリーフサイコセラピー学会」に出展させていただいたわけですが,なんとか,どうにか,目標をクリアはできまして,東シナ海のモクズ☆とならずに済みました。
来年は,同学会は,秋田でやるそうで,招聘講師として,ナマハゲが出るという未確認情報が界隈を駆け巡っていたりしますが,期待大でありますね。
さてさて,今週金曜日からは仙台で,心理臨床学会がありますが,先日,かなりの売れ行きが見込めそうな,重大な商品を納品していただきました。
これ!↓↓↓↓
わかります?
これ,「ストレスマネジメント」の紙芝居!です。
坂上頼子先生(かけはしストレスマネジメント研究会を主宰されている臨床心理の方)が監修してつくられた,紙芝居なのです。
当然,学校臨床場面の紙芝居でありまして,タイトルは,「イライラしたとき,どうする?」といういたってストレートなもの。
ストレスマネジメント教育(というほど,小難しい感じではありませんが)をしながら,リラクゼーションなども入りつつ,ま,イライラの解消方法がわかったりするわけです。
SCの方や学校の先生が使うと,なんか,すごいよさそうです。
この紙芝居,小社も展示販売をいたしました,日本ストレスマネジメント学会で,坂上先生たちが販売なさっていたのを,横目で見ていたのですが,いろいろとあった末,学校臨床心理全国研修会で,小社で販売代行をしたところ,なんと,50数冊を売り上げたという恐るべき商品です。
坂上先生らが研修会やWSなどをしつつ,手売りしてきたものだそうですが,今回はひとつの「実験」(?)として,坂上先生らの発表などはないのですが,仙台の心理臨床学会で,販売してみることにいたしました。
サイズは,A3くらいですかね。
紙芝居のサイズというものが,どうもあるようです。(あの紙芝居のハコ(?)のサイズみたいですね)
ページは,10枚。厚紙にフルカラーで印刷。もちろん,裏面には,セリフが載っています。
ストレスマネジメントについて勉強されている,心理士の方ならば,さほど問題なく使用できるでしょう。
これを遠見書房では,2,300円で販売する予定です。正直,これは安いです。印刷屋さんに見積もりをいろいろと出してみましたが,とてもじゃないですが,この価格では出版社は商売できません。NPO法人ならではの価格,と言えると思います。
なかなか手に取ることはないかと思いますので,ぜひ,ごらんいただければ幸いです。
ほんと,面白いですよ。
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