遠見書房のメルマガ

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2010年5月29日土曜日

精神病院なんていらない!?

 
などと,衝撃的なタイトルをつけてしまいました。

というのも,下記のような勉強会が開催されるからであります。

==

精神病院を考えるシリーズ 講演・勉強会
6月5日(土)13時より


精神病院はいらない!?
精神病院のない風景とは??


話題提供1 大熊一夫氏
イタリアの精神保健から日本の現状を考える

話題提供2 伊藤哲寛氏
日本の地域精神保健改革を紹介し今後を考える

==

す,すご,い組み合わせじゃないですか。

大熊さんといえば,以前,こちらのブログでも紹介しましたが,かの有名な(マンガ「ブラック・ジャックによろしく」精神科編の元ネタ?でもある)「ルポ・精神病棟」の,気鋭なるジャーナリスト。

著作はたくさんありますが,

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一方,伊藤先生は,北海道の超有名病院である「緑が丘病院」の院長。現在は,総合病院「北見赤十字病院」にお勤めです。社会派弁護士,というのがありますが,それに沿って言えば,社会派医師,とでも申しましょうか。クレバーで,熱い方のように感じます。

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で,このお二人が,「精神病院を考える」というシリーズを行います。
その第1回が,6/5(土曜日),すぐですが……
で,シリーズというからには,何度か,行うそうですが,精神病院の根深い問題を,ぐりぐりと考えてみよう,というものです。

以下,主催者の皆様からの情報です。


===

現在、33万人の人が精神病院へ入院しています。厚生労働省は2003年、受け入れ条件があれば退院可能な患者を全国で72,000人とし、その退院促進を宣言し、退院促進を指導してきました。実際にはもっと多くの人たちが退院可能と言われていますが、残念ながら厚生労働省の目標自体が、10年近くたった現在、達成は絶望的な状況です。
一方、諸外国に目を置くと、脱施設化(精神病院の廃止、縮小)をうまくなしとげた国々を多く見ます。また、我が国でも地道に退院と地域活動を両立させている活動が各地で見られます。一体何が問題なのでしょう。何が問われているのでしょう。どうすればよいのでしょう。今回二人の講師から、私達が明日からでも始められる活動のヒントを得たいと思います。当日は講師とともに語り合いましょう。

☆講師 伊藤哲寛(精神科医)
元北海道立緑が丘病院院長,現北見赤十字病院医師,日本精神神経学会理事,病院・地域精神医学会評議員,元全国自治体病院協議会常務理事。統合失調症、リハビリテーション、医療観察法等への論文多数,精神保健改革にかける情熱は熱い。内外に多くの精神保健改革の提言を行っている。
当日は、治療の日常から、事例をあげ、精神病院入院治療の持つ弊害を指摘し、病気を持っても安心して地域生活が可能となる実例を紹介する

☆講師 大熊一夫(精神保健ルポライター)
元朝日新聞記者(週刊朝日、アエラ等),元大阪大学教授(ソーシャルサービス論)
著書「ルポ・精神病棟」「新ルポ・精神病棟 精神病院の話――この国に生まれたるの不幸・1 あなたの「老い」をだれがみる」「ルポ・老人病棟」「ルポ・有料老人ホーム」「あなたの老後の運命は――徹底比較ルポ デンマーク・ドイツ・日本」
近著「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」は爆発的な売れ行き。
当日は、イタリアの現状と日本の現状を比べながら、精神保健改革を提言する。精神病院が必要と思っている人はぜひ論争を挑んでほしい。精神病院の改革ではなく閉鎖とは何か提起。

主催:精神病院を考えるシリーズ実行委員会
中村正利(クラブハウス町田)
東谷幸政(福祉ショップわくわく稲城)
加藤房子(パレッタ横須賀)

日時 2010年6月5日(土)13時より17時
会場 町田市 ぽっぽ町田 会議室(JR町田徒歩2分、小田急町田徒歩5分)
参加費 資料代など 1000円

連絡 クラブハウス町田 042-721-0402(中村まで)

===

いつもお世話になっております,中村先生の主催であります^^。

小社刊行の

『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』

は,ここ数カ月,売上げが伸びているという,不思議な売れ方をしていますが。。。ともあれ。


少なくとも,長期入院は,止める方向にさくっとしたほうがいい,と個人的には思います。やっぱ,長期収容患者の,失われている何十年という月日を考えると,切ないという以上に,非人間的な行為だと思います。もちろん,時代が違った,という意見はあるのかもしれませんが。
一方で,受け入れ側は?という問題もあるでしょう。たとえば,入院患者がどっと退院をすれば,現実問題として,どうすんのよ,という話もあるかもしれません。

この勉強会のシリーズは,ソーシャルワーカーの方々だけでなく,できれば,精神科のドクターや看護の方,さまざまな立場の方に集まっていただきたい,いろいろと話し合うことができれば,何か新しい考えが生まれるのではないか。そんな会になれば,と主催者の方々は思っているようです。

ぜひ,ご参集くださいませ。
 

2010年5月18日火曜日

新刊:「危機への心理支援学」

 
新刊出ます。
5月末に発刊です。現在,印刷中。
「危機への心理支援学」です。

日本心理臨床学会監修,同学会の支援活動プロジェクト委員会の編集による1冊。



当然,心理臨床学会春季大会に間に合わせようという魂胆だったのですが,いろいろ手違いが発生しorz… 編者と著者の皆様,すいません,数日遅れてしまいました。

内容ですが,キーワード集といったほうがいいでしょうか。
全91項目のキーワードで,緊急支援~トラウマ界隈(?)の知識がずらーっと学べる1冊です。

精神科臨床や心理臨床は,慢性的な障害に対するケアや支援を中心にしていますが,クライシスに対するケアへの比重も増えています。
大地震のような大災害のときに「心のケア」の重要性が伝えられるのは,もはや当然のことですが,それだけではなく,地域の事件や事故,あるいは個人のうちにも起こる危機などなどに,臨床の焦点があがるのは当然のことのように思えますし,予防的な観点からしても重要なことでしょう。

本書は,そうした「危機への心理支援」における重要なキーワード・視点を91とりあげ,詳解をしたものです。

目次や詳しい本書の紹介などは,小社HPをご覧ください。
http://tomishobo.com/catalog/ca14.html

力作です。

ぜひ,チェックしてください。
 

2010年5月12日水曜日

埼玉に集まれ!

どうも,埼玉と東京多摩地区を行き来している遠見書房主でございます。

埼玉で思うことが2つ,あります。

1つは,空が広~い
なんか,すごい広い。どうして,こんなに広いんだろう,というくらい空が広い。私鉄沿線に比べて,JR沿線は空が広い気もするのですが,以前住んでいた,葛西も空は広かった。でも,埼玉に比べたら,まだまだ。ビジネスホテルのシングルベッドと,アメリカンなクィーンサイズのベッドの違いくらいあります。道幅の問題ですかね。それとも平らだからですかね。今日も,ものすごい青空を拝めました。

そして,もう1つは,魚のアラ。あれがなんかすごい安いことであります。遠見書房主は,魚のアラが好きで(他人のアラ探しも好きですが),スーパーなどへ行くと,一目散に魚のアラ・コーナーを偵察にいくのですが,多摩地方だと,ブリ(天然)のアラは,一盛り,200円くらい。カマなどが入ると,250円はします。ところが,埼玉のスーパーは,100円とかなっています。それの半額で50円とかのときもあり。しかも,カマ入り。もうね,即効,買いますよ。天然の真鯛でも(おかしら部分),150円とかだったりして,もうね,絶叫ものです。煮付けちゃって,もう,あれですよ,アレ,もう,飲みます。クゥーうめえ。。。とまあ,100円ほどで,楽しい夕餉を送れるわけです。

とまあ,埼玉,ナイスな場所ですが,ご存知ですか? 埼玉児童思春期精神保健懇話会? 知らない?

これは,かの名セラピスト(→詳細)山田均先生が関わっている団体です。
定期的に講演会などを精力的に送っているのですが,なんと,来月12日(土曜)には,かの村瀬嘉代子先生や児童精神科医 横山富士夫先生らをお招きして,講演+シンポジウムを開催するんだそうですよ。

詳しくは,下記チラシをご覧くださいませ。






まあ,基本,プロ向けの内容です。
しかし,一つだけ言っておくとすれば,

参加費 2000円(学生1000円)

ですよ。

もう,即効,行くのを決めるしかないでしょう。
 

2010年5月8日土曜日

GW終わりました

 
怒涛のような出版ラッシュが続いておりますって,月1程度なのですが,いやそれでもなかなかほぼ一人でやっておりますと,大変であります。
ま,あまり忙しい忙しいなどと言っても仕方がないのですが,GWも終わってしまいました。

でも,長~い休みは,あんまメンタルによくない。ほぼ一人出版社でも,一応,せっかくだからどこかに出かけようかあ,と家族と行くわけですが,当然,仕事はたまっていくのですね。ダラダラと休みながらも,「休み明けには帳簿つけなくちゃな」とか,「ああ,そうだ,書店さんにFAX送らないと」とか,「ああ,あの原稿を読んで,コメントを書かないと」とか,まあ,そんなことばかり考えてしまう。
ふだんだと,そういうことを考えた翌日には何とかしちゃうという感じなのですが,さすがにGWに働くのはあまりしたくない。オンとオフをうまく切り分けないと,なんか,そのうち,体,壊しそうですし。
でも,長~い休みだと,「to do リスト」ばかり増えて,一向に減っていかない。落ち着かない。

それと,会社に電話がなくなるんですね,当然。
注文電話というが出版社にはかかってきまして,点数の少ない遠見書房にもそれなりに電話をいただきます。書店さんや取次店さんからの,在庫確認や注文の連絡ですね。

これが1本あると,
「うーん,1冊注文があるということは全国の書店さんで10冊は売れているな」
などと勝手に憶測をするわけです。これは本当に勝手な憶測でありまして,エビデンスもなく,ただの心の平安のために思っているだけなのですが。
で,10冊というと,2000円の本が10冊,2万円!といような気分になる。ま,儲かってよかった,というような気分になる。ピースです。

で,長~い休みだと,当然,電話がない。
つまり,心の平安もないのですね。ピース,,じゃない。


なんていいつつ,やはりGWが終わってしまうと,寂しい。人間とはワガママな生物であります。