遠見書房のメルマガ

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2010年3月15日月曜日

筋肉痛と増刷間近

 
14日の関東地方は行楽日和というべき快晴で,かつホワイトデーでありましたが,黄砂なども遠路はるばる偏西風に乗ってきたそうで,青いんだか,白いんだか,黄色いんだか,わからない一日でありました。朝からつまらない冗談ですいません。

遠見書房主としては,数段階ステップに分かれた引越し作業の最終局面を行った,そんな肉体労働な日曜でありました。要するに,都下某所にお借りしていた倉庫から本を,そうですね,6,000冊程度でしょうか,移動させたという……そんな一日。筋肉痛ぱりぱりであります。

もつべきものは,友人でありまして,いつもサポートしてくれるK氏と,それから,今回,埼玉の北葛飾郡にて,トラック中古車販売会社を営むS氏が手伝ってくれました。このS氏,当然トラックなんぞを売るほど持っておりまして,それを貸すだけでなく,運転までしてくれるという,とてもありがたい申し出をしていただけ,どうも,みんな,ありがとう(大感謝)。

ともあれ,改めて在庫を並べてみまして,一つわかったことがあります。

えー,増刷間近の書籍があるということでありますね。


カウンセリングのエチュード

深奥なる心理臨床のために

思春期・青年期の精神分析的アプローチ

やってみよう!統合失調症者への社会・心理的アプローチ

この4点! 4点も!

これがですね,えー,増刷間近であります。

というか,どれも,たいていの出版社なら,そろそろ増刷せねば!というような,部数になりました。それまでの月間販売数によっても大きく変わるのですが,刷り部数の10~20%くらいの残部になったときは,そろそろ,なくなる合図なわけです。
ケータイで言えば,

□□■

こんな感じでしょうか。

運転資金が潤っているような会社ですと,早め早めに即増刷!となるわけですが(景気よさそうに見えるし),残念ながら4点もいちどきに増刷することは難しそうです。また返品などもきますから,そうなると配本するなかに初版と2刷が交じったりして,それも出版社としては仕方がないなと思うものの,個人としては厭だなという感覚もあって(よく平積みの本とか,いろんな刷りがあったりするじゃないですか。売れている証左なんでしょうけど),なるべくなら売り切ってしまってから,2刷を刊行したいな,と思っています。なんていうと,ま,アマチュアっぽいんですが。というか,資金力の問題ですけど。

とはいえ,どれも返品の可能性もあるので,ドーンと戻ってくるかもしれません。それも見定めてからじゃないとなあ。

いやね,けっこうあるんですよ。「すわ,増刷やで」などという話が営業部門からあり,著者の先生に「増刷用のチェック」などをお願いして,「わー,嬉しいわあ」「先生のおかげでボーナス出そうッスヨ」なんてやっているうちに,返品がドカーンと戻ってきて,2刷が出るのが数年後……などということが(時に増刷自体なくなってしまったり)。これを出版業界では「増刷の話をすると鬼が笑う」などと言い,忌み嫌われることであったりします(嘘です)。

ともあれ,このあたりのタイミングについては,編集者はホント無知でありまして,いろいろと経験積まなあかんなあ,と妙な関西弁で考えているところでございます。筋肉痛に効く軟膏を塗り塗りしながら……

 

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