遠見書房のメルマガ

遠見書房のメルマガ
月1くらいの謙虚なメルマガです。上のバーナーをぽちっと押すと、説明ページに飛びます

2010年2月8日月曜日

集団力動を考える

 
ときどき電車が同じになる3人のおば様がいる。A子さん、B子さん、C子さんとしよう。3人は同じ職場で働いているらしい。乗る駅も一つ二つ駅離れているくらいで、同じ電車に乗り合わせている、らしい。

A子さんは、むっつりとした人だ。感情というものがあまりないみたいで、笑うこともなければ、怒ることもない。そもそも、話しているところをみたことがない。服装はいたって地味である。
B子さんは、朗らかそうな方である。人の話にも大げさに肯き、「わかるわかる」というオーラを発する。のんきそうなところもあり、ふつうの平凡なおば様像というものに近い感じである。服装もやはりふつう。
C子さんは、一見してA子さん、B子さんとは違う空気のおば様である。着ている服も、派手というのとは違う、なんというのか、洗練されている感じの服装をしている。お洒落だ。持っている小物のセンスもよさそうである。そして、喋る。何かペラペラと喋っている。職場の愚痴のようなものなのか、わからないけれど、辛らつな口調のように聞こえる。B子さんはウケている。
では,A子さんは何をしているかというと,実はこのC子さんは、決してA子さんに話しかけようとしないのである。眼中に入っていないかのような素振りをする。C子さんはB子さんとのみ話し、A子さんに挨拶すらしない。B子さんとC子さんが会話に花を咲かせているなか、A子さんは電車のなかでポツンと座っている。が、感情は表わさない。ときどき話に微笑むくらいである。
A子さんがまず電車に乗り、次の駅でB子さんが乗る。その次の駅でC子さんが乗ってくるのだが、B子さんは、それまではA子さんと熱心に話していたのに、C子さんがくると、C子さんと同じように、A子さんの存在を忘れたようなフリをする。還暦を越えているか、その手前か、というような三人なのに、女子中学生みたいな感じである。
そして、同じ駅で降りる。一度、同じ駅で降りる用事があったので、降りたら、A子さんは先を歩き、B子さんとC子さんは後を2人して話しながら歩いていた。時折気を使うのか、A子さんは振り返ったりした。だが、もちろん、B子さんとC子さんはお構いなしだ。改札を出、信号待ちの間も、A子さんはぽつねんとし、B子さんとC子さんは話し続ける。B子さんはウケる。
その日、信号をこえたところにあるコンビニにC子さんは入っていった。B子さんはついていかない。もちろんA子さんもついていかない。とすると、B子さんは、C子さんをコンビニに見送ってから、小走りにA子さんの横に並んだではないか。当然、B子さんは、ぺらぺらと話す。A子さんはちょっと嬉しそうに肯く。二人して、職場に向かっていったのだった。

と、まあ、私もヒマなのか、いや、さほどヒマではないのですが、いや、やはりヒマなのか、こんな3人を見た、というだけのことなのですが、それにしても、どうですかね、このA子さん、B子さん、C子さんは。

いったいだれが一番悪なのか。
いったいだれが一番ビョーキなのか。

と、まあ、かように思うわけです。
A子さんは、正直、きっと一番話していても面白くない相手でありましょう。悪気もないのに無礼だったりするかもしれない。
B子さんは、まあ、ふつうのオバ様で、面倒見なんかもよさそうですがね、流されやすい。
C子さんは、味方につけるといいのでしょうが、かなりの妙齢にもなっているのに、他人を無視するなんていうのは大人げないどころか、やばい感じさえします。

ともあれ、「いじめ」の構図だなあ、などと思った次第です。

とはいえ、この3人の職場、どういうところなんでしょうか。チームプレイじゃないことを祈ります。
 

2 件のコメント:

T.Y. さんのコメント...

ああ、これは女性によくあるパターンですね!
日本の女性は年をとっても、このような女子中学生のパターンのまま延々と生きているのかもしれませんね。
“二人ペアになりたい”、“二人だけの世界”を作りたいのですよ、みなさん。
つまり、自分だけが大事にされたいのです。

遠見書房主 さんのコメント...

T.Y.様

毎度,ありがとうございます。
そうですね,女子中学生,まさにそんな感じです。

なんかメンドクサイ日常を生きているなあ,と思わないでもなく。
違う電車に乗ればいいのに,という気もするんですがね。