遠見書房のメルマガ

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2010年2月23日火曜日

「子どもの心と学校臨床」第2号,出ました

 
昨日,すごーい長い力作記事を書いて,保存するのを間違えてやめてしまって,消えてしまった遠見書房主です。号泣。

再生するのもむなしく,むつかしく,なんか,悲しいっす。

さて,気を取り直して,

「子どもの心と学校臨床」第2号,出ました。

「子どもの心と学校臨床」
って何?という方は,成り立ちをご覧くださいまし。




第2号の特集は,

学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で


というものであります。な,長いっすね。「南阿蘇鉄道の南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」並に長いです。
ですが,これ,多くの学校の先生やSCの方の実感ではないでしょうか。

この特集,辻井正次先生に作っていただいたものです。
いい特集になりました。まさに,このあたりまえの現実に,どう対応していくのか,ということに焦点をあてたものです。さまざまな問題や課題があるわけですが……


学校における発達障害のある子どもたちのための「あたりまえの」サポート作戦………(中京大学)辻井正次
生物学的精神医学から見た「発達障害であること」………(浜松医科大学)中村和彦
教師のための発達障害の基本的知識………(鳥取大学)井上雅彦
読み書きの問題が子どもの問題行動に与える影響………(浜松医科大学)藤田知加子
発達障害のある子どものための学校環境の調整………(宮城学院女子大学)白石雅一
発達障害のある子どものためのゆったりとした学校生活づくり………(岐阜聖徳学園大学)小泉晋一
発達障害の子どものための楽しい人との関係のある学校生活作り………(東海学院大学)明翫光宜
発達障害のある子どもの「性と関係性の教育」………(名古屋大学)川上ちひろ
                            ………(あいち小児保健医療総合センター)杉山登志郎
発達障害のある子どものサポートのために保護者との共同戦線の始め方………(山口大学)木谷秀勝
発達障害のある子どもにとっての難しいサポート体制の体質改善術………(浜松医科大学)中島俊思

と,まあ,目次はこんな感じでありまして,どうです? 実践的じゃないですか! 

ぜひ,お買い求めくださいませ。

もちろん,特集以外にも,いろいろと連載やらリレー連載があります。豊かな内容です。

これで,1470円(税込)は,かなり安いハズです。というか,今日,印刷屋さんからの請求書を見て,単価的にうわちゃーと思っていたりします。ぜひ,買ってくださいませませ。お願いします……

 

2010年2月18日木曜日

電話、不通でした、すいません

 
本日、小社の電話が不通だったようです。
大変、申し訳ありませんでした。

事務所移転のための電話工事が、なぜか一日早く行われてしまい、うまく移動できなかったのが原因です。

ともあれ、お許しください。

明日、8時半くらいには復旧します。

ご不便をおかけしまして、すいませんでした。。。

==

上記とはまったく関係のない話ですが、明日(19日)の朝日新聞のサンヤツ広告に、遠見書房の広告が掲載されます。天声人語の下にある広告欄です。
ぜひとも、ごらんいただければ、幸いです。

===
追記 

19日の朝日新聞朝刊に載るのは、北海道~中部までの、東日本版だそうで、関西~九州の西日本版には、21日(日曜)の朝刊に掲載されるそうです!

  

2010年2月16日火曜日

引っ越します!【リアル引越し】

 
小社の出版活動にご協力いただきまして誠にありがとうございます。

さて,2010年2月20日より,府中を離れ,下記に事務所を移すことになりました。

〒181-0005 東京都三鷹市中原2-4-28
TEL 050-3735-8185/FAX 050-3488-3894

また,流通・倉庫用などとして,新たにさいたま連絡所を設けました。

〒363-0022 埼玉県桶川市若宮2-5-5-101
(電話番号などは上と同じでつながるようにしています)

3月からはこの2箇所を週半々で往復することになります。
なお,桶川のほうは常に人がいると思いますので,受取が必要な郵便物などをお送りいただくさいは,ぜひ,こちらにお送りいただければありがたいです。

全然,準備進んでいません(涙
 

2010年2月10日水曜日

文章をうまく書くコツ

 
先日、小社からPDFで出している──というか私が書いた『専門家のための「本を書こう!」入門』の激賞を、とある高名な精神科医の先生にいただいた。みすず書房さんとかで本とか出しちゃっているような方である。本当に嬉しくなって、小躍りしたのだが、一つ不満があるという。というのは、この本には「文章をいかにうまく書くか」ということがあまり書かれていない、というのである。確かに、この本は、文章をうまく書くコツについては、あまり触れていない。「第7章 文章が下手とは何か」というところに該当する部分として1章設けているが、さほど詳しいものではない。ほかの章に比べても短い。

私は書くのを避けたのである。

確かに、「よい文章とは何だろうか」ということを、情熱的に?考えていた時期もある。数年にわたって、日本語文法の本や文章の書き方の本の類を読んでみたのだ。そして、そもそも私は編集者である。あまり人の文章に細かく手を入れる性質ではないが、他人様の文章に文句を言うのが商売ではある。平均的に言えば、文章も下手な方ではないだろう。

とはいえ、文章をうまく書くコツ、など、私が書くべきではないところがある。私は文章を書くことで食べているわけではない。そもそも、私にはわからないところがある。
よい文章とは何だろう、ということだ。これがテンでわからないのである。

たとえば、詩や文芸においては、本当に素晴らしい文章は本当に素晴らしい。すべて計算されつくしていて、一行の無駄のないような小説もあり、呼吸するのも苦しく、読んでいて緊張すらしてしまう(けっこう疲れる)こともある。芸術的だと思う。感動する。けれど、万人受けすることはないだろう。読むことにもトレーニングが必要である。あらゆる芸術はそうかもしれないが、鑑賞力を要求されるのだ。それを「書け」と勧めるのは,これは,難しい。永遠の課題だ。
とはいえ、たとえば、大学の教授が書いたような文章に感銘を受けないかといえば、そうでもない。本人は意図して書いたつもりはないかもしれないが、バランスがよく、とても芸術的な文章だな、と思うこともある。

よい文章とは何だろうか?

文法的なセンスもある。比喩や隠喩のセンスもある。用語のセンスもある。文脈づくりのセンスもある。
訓語を増やすと温かさが増し、漢語を増やすと理論性があがることもある。
漢字やカナを使い分けることで、意味に軽さや深みが生じることもある。
受動態と能動態を使い分けると、書かれたものの奥行きが広がることもある。

これらが揃っていたからと言って、書かれた内容が貧弱では話にならない。

全体のコンセプトが重要である。
タイトルで売れる本は、少ないない。

よい文章とは何だろうか?

更年期―日本女性が語るローカル・バイオロジー更年期―日本女性が語るローカル・バイオロジー
Margaret Lock

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2010年2月8日月曜日

集団力動を考える

 
ときどき電車が同じになる3人のおば様がいる。A子さん、B子さん、C子さんとしよう。3人は同じ職場で働いているらしい。乗る駅も一つ二つ駅離れているくらいで、同じ電車に乗り合わせている、らしい。

A子さんは、むっつりとした人だ。感情というものがあまりないみたいで、笑うこともなければ、怒ることもない。そもそも、話しているところをみたことがない。服装はいたって地味である。
B子さんは、朗らかそうな方である。人の話にも大げさに肯き、「わかるわかる」というオーラを発する。のんきそうなところもあり、ふつうの平凡なおば様像というものに近い感じである。服装もやはりふつう。
C子さんは、一見してA子さん、B子さんとは違う空気のおば様である。着ている服も、派手というのとは違う、なんというのか、洗練されている感じの服装をしている。お洒落だ。持っている小物のセンスもよさそうである。そして、喋る。何かペラペラと喋っている。職場の愚痴のようなものなのか、わからないけれど、辛らつな口調のように聞こえる。B子さんはウケている。
では,A子さんは何をしているかというと,実はこのC子さんは、決してA子さんに話しかけようとしないのである。眼中に入っていないかのような素振りをする。C子さんはB子さんとのみ話し、A子さんに挨拶すらしない。B子さんとC子さんが会話に花を咲かせているなか、A子さんは電車のなかでポツンと座っている。が、感情は表わさない。ときどき話に微笑むくらいである。
A子さんがまず電車に乗り、次の駅でB子さんが乗る。その次の駅でC子さんが乗ってくるのだが、B子さんは、それまではA子さんと熱心に話していたのに、C子さんがくると、C子さんと同じように、A子さんの存在を忘れたようなフリをする。還暦を越えているか、その手前か、というような三人なのに、女子中学生みたいな感じである。
そして、同じ駅で降りる。一度、同じ駅で降りる用事があったので、降りたら、A子さんは先を歩き、B子さんとC子さんは後を2人して話しながら歩いていた。時折気を使うのか、A子さんは振り返ったりした。だが、もちろん、B子さんとC子さんはお構いなしだ。改札を出、信号待ちの間も、A子さんはぽつねんとし、B子さんとC子さんは話し続ける。B子さんはウケる。
その日、信号をこえたところにあるコンビニにC子さんは入っていった。B子さんはついていかない。もちろんA子さんもついていかない。とすると、B子さんは、C子さんをコンビニに見送ってから、小走りにA子さんの横に並んだではないか。当然、B子さんは、ぺらぺらと話す。A子さんはちょっと嬉しそうに肯く。二人して、職場に向かっていったのだった。

と、まあ、私もヒマなのか、いや、さほどヒマではないのですが、いや、やはりヒマなのか、こんな3人を見た、というだけのことなのですが、それにしても、どうですかね、このA子さん、B子さん、C子さんは。

いったいだれが一番悪なのか。
いったいだれが一番ビョーキなのか。

と、まあ、かように思うわけです。
A子さんは、正直、きっと一番話していても面白くない相手でありましょう。悪気もないのに無礼だったりするかもしれない。
B子さんは、まあ、ふつうのオバ様で、面倒見なんかもよさそうですがね、流されやすい。
C子さんは、味方につけるといいのでしょうが、かなりの妙齢にもなっているのに、他人を無視するなんていうのは大人げないどころか、やばい感じさえします。

ともあれ、「いじめ」の構図だなあ、などと思った次第です。

とはいえ、この3人の職場、どういうところなんでしょうか。チームプレイじゃないことを祈ります。
 

2010年2月2日火曜日

出ました/終わりました

 
もう一昨日のことになりますが,高橋規子先生 vs. 八巻 秀先生のワークショップ

「そのとき,ナラティヴ・セラピストは何を考えているのか?」


が無事,2日の日程を終了しました。

ご参加の皆様,協力者の皆様,そして,高橋先生と八巻先生,ありがとうございました。
あとは,この内容を本にするべく,知恵を絞るわけですが,また,よろしくお願いします。

==

さて,話は変わりますが,というか,近いのかな,,,

「N」出ました!
「N:ナラティヴとケア」です。




先週金曜日に書店取次への搬入,執筆陣らへの配送を済ませています。着いていないかたがおられたら,お教えください。

けっこう,カッコいいカバーになりました。1色の特色印刷です。艶やかな黒をイメージしたのですが。。とはいえ,専門雑誌は表紙が目次にもなるので,文字数が多くて,なかなかレイアウトが大変です。

内側(広告のところですが)は,緑の色ですりました。
別になんということはないのですがね,通人からは,「伊達だね」などと言われました。


そろそろ書店さんに並ぶかと思います。

ぜひ,よろしくお願いします。