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2010年1月18日月曜日

WMってなんですかね

 
最近、「発言小町」にちとハマっている。今更かよ、という人はネット通なのでごめんなさいをするしかないのだが、ナニソレ、という人のために、説明しておくと、読売新聞社のHPにある掲示板で、日夜、人生相談が繰り広げられているというところである。

発言小町http://komachi.yomiuri.co.jp/
(右肩にある「ランキング」の上位が,アチャーというのが多いです)

もち、人生相談以外にもいろいろとトピックスがあるのだが、基本的には人生相談に人気が集まっていて、2ちゃんなどでは、ヲチ(ウオッチです)版があったりするらしい。当然、何をヲチしているかと言えば、変わった相談である。「35歳のOLです。気に入っていた同僚(2歳下)が、22歳の契約社員と結婚すると聞き、腹が立っています。私に気があると思っていたのに。私は彼を略奪すべきでしょうか」とかいう相談があったりして、すげえのである。暇つぶしにはとてもよい。

ともあれ、その「発言小町」は、女性の書き込みが圧倒的に多い。それでも様々な女性が存在するわけで、発言も一様ではない。私はかなりジェンダーフリーな人間であるのではないかと思うのだが、まあ、それでも男性であるので、女性に対するステレオタイプな見方がどこかにあるように感じる。なんて思っていると、それ以上に(というか、2乗にくらい)、古風な女性観を持つ女性がいたりして、けっこうビックリする。それでも、というか、やはり、というか、古風な女性観を吐露すると、小町の人たちから袋叩きに遭うのは必定である。でも、擁護派もいたりして、相談と関係のないところで盛り上がったりして、みている分にとても楽しいのである。

意見の分かれるところに、WM問題がある。WM=Working Motherである。不況だからかもしれないが、要するに、女性が働くべきか否か、けっこう意見があるのである。もちろん、圧倒的に「WM=当然じゃん」という空気はあるのだが、ただ、どのくらい働くべきか、ということに関しては、なかなか結論を見ない。そもそもが現在は一億総過労のような状況であるが、子育てのためには早く帰る必要がある。12時間も保育園に預けるのは、これは社会の問題であろう。とはいえ、預けざるを得ない状況もある。都心部であれば,往復2時間の通勤時間で、9時~6時の8時間労働だとすれば(昼休憩除く)、子どもは8時から7時まで11時間は預かってもらう必要がある。それでも、WMたちは、「残業もせずスイマセン」という感じで帰ってくるのであろう。
じゃ、パートか何かでいいじゃんという話もなくはない。しかし、それだと、保育園に入れなかったりする。そもそも、それまで培ってきたキャリアがもったいないところもある。
一方で、専業主婦志向みたいなものもあり、何だかなあ、というコンサバさを感じるところもあるし、だんなの年収がそれっぽちって専業主婦したら、どうするんのよ、という感じもなくはなかったりする。とはいえ、子どもを育てるということを考えたら、子どもと一緒にいるのがよいのかもしれぬ,という思いもなくはないが,でも,疲れンですよね,子育ても。。。
「小町」でも、以上のような論争が時折、交わされるが、結論はみない。

ともあれ、そんな悩ましいWM問題に回答を与えん、とするのが、この本である(はい、今まで前フリでした)

働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?働くママ専業ママ子どものためにどっちがいいの?

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この本、さまざまなデータをかき集めて、どっちがいいかを臨床心理学者が真摯に考えたものである。
結論は……





ま、本を読んでくださいな。

ともあれ、へえ~というようなデータもあって、なかなか面白い本である。女性と男性との読後感想にもずいぶんと違いがあるかもしれないけれど。

教育相談や子育て支援などでも、実際は、夫婦関係や経済事情の問題があることは少なくない。というか、こういうご時世なので、けっこうな割合なのではないかと思う。
さらっとこういう本をクライエントに読んでもらうというのも、KOOLな対応かな、という気もする。ぜひ、あちこちで買ってあげてください。

なお、どうでもいい情報であるが、著者の三沢先生は遠見書房事務所のご近所にお住まいである。時折、ランチをご一緒したりし、四方山話に話を咲かせるわけであるが、府中駅前あたりで子育て支援やら地域コミュニティの再生やら脳科学やら伊勢神宮やらの、ぁゃしぃ話をしている、よくわからない二人がいたら、三沢先生と私かもしれないので、生温かく見つめてあげてください。
 

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