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2009年9月25日金曜日

心理臨床学会報告2

 
ま、たいしたことではないですが。。。

懇親会代わりの「交流会」は1000円だった。
これは行くしかない。
でも名刺がない。
配りすぎてなくなってしまったのだ。1ケースもってきたのに。もっと持ってくればよかったと激しく後悔するも。
いやしかし俺には図書目録がある。
そう、心理臨床学会のために作ったのだ。
(ご入用の方は送りますのでもうしつけください。メールいただければ速攻でお送りします)
これを名刺代わりに、ポッケに入れて行く作戦。

名刺の代わりに図書目録を出すとウケた。10点ほど本(刊行予定も含む)が載っているので、皆さん驚かれる。刊行予定も入っていますから。なんて言いながら。

成田善弘先生がおられた。
「ああ、どうも。ご無沙汰しています」といつもの感じの成田先生である。さっそく名刺代わりの目録をお渡しする。さっと眺める成田先生。
「これ、何?」
と指差すのは、「専門家のための「本を書こう」入門」のところであった。
こんなんなのですよ、と説明する私。
「ほほー」となぜか唸る成田先生。
そして、
「これ、読みたいなあ」
とやさしい声で仰るのである。

成田先生の声は優しい。
名医の貫禄であるかのごとく。

しかし、この本はPDFである。PCがないと読めず、成田先生はPCをお使いにはならない。

紙に打ち出してお送りすることになりました。成田先生の頼みですから、仕方がありません。

ともあれ、交流会1000円というのはありがたいです。
缶ビール片手というストロング・スタイルもなかなかグッドであります。河合隼雄先生も生きておられたら喜んだかもしれない。河合先生は編集会議は弁当で缶ビールで十分や、と仰っていたことがあったので。
来年はどうなるのか? 長谷川啓三先生は、「これ、いいスタイルや」と仰っておられたので、期待大でありますが。

 

2009年9月24日木曜日

心理臨床学会報告

 
行ってきました心理臨床学会。もちろん、書籍の展示販売です。一人だったので、机に張り付きっぱなしでまったくその他のことは知りません。

ともあれ。
出版社にとっては、なかなか目の前で読者が本を買ってくださるのを見る機会はあまりありません。なので、学会販売はとてもエキサイティングな営業スタイルでありまして、心理臨床の本を一つのコアにしようとしてる遠見書房にとっては、この学会でいくらくらい売れるのかが、試金石というか、そういうことになるわけで、多少不安を抱えて東京フォーラムに降り立ったわけですが、おかげさまで盛況でありました。
皆様、ありがとうございます。

たった5点、PHPさんの和田先生の本を入れて、6点という「机、広ーい」という状態でありましたが、予想以上に売れました。一番売れたのはやはり最新刊でもあり、学会の主要メンバーでもある山中康裕先生の新刊。部数でいいますと、これだけで65冊

心理臨床学会で一番売れる本は、200冊くらい売れたという話を聞いたことがありますが、私が作った本でそこまで売れた本はなく、その半分くらいがいいところでありました。
それらに比べれば、三桁にはまだまだ遠いですが、とはいえ、ブランドもクソもまだないような「遠見書房」で、65冊というのは、いかに山中先生のお名前が高名か、ということかと思います。また山中先生がいろいろとご宣伝くださったのですが、そのおかげかと思います。ただただ感謝であります。

まだまだずいぶんと知られてないなあ、と当然のように思いました。隣が黎明書房さん、反対が医学書院さんというところに挟まれたせいで、ずいぶんと遠見書房の本を(両社の本が取れないので)見てくださった方もおられます。そういう意味では本を出すオーラみたいなものがまだ会社からは滲み出していないのかというふうに思います。
認知度をどう上げるのか。ただこればっかりは、こつこつと積み上げるしかないものです。まめに宣伝するのはお金がかかるがやらねばなりませんし、引用にあげられるような、いい本や雑誌を作る、ということもあります。

一方で、以前よりお世話になっていた方もずいぶんとブースにきていただきました。メールのやりとりしかしていない人にも会えたり。
なかには、私が他のお客さんと話していたのでご遠慮されて、ご挨拶しそびれた方がおられます。
本当に申し訳ないです。

また妙なことですが、出版社の社長さん(創業者タイプ:複数)が、おかしなことをやりはじめた奴がいるという噂を聞かれたのか、ブースにきてくださいました。大先達にして成功者でありますから、あやかりたいところです。いろいろと話を伺え、勉強になりました。

なんか、すげえ羅列で出来の悪い小学生の作文みたいなことを書いておりますが、ともあれ、手応えあり、という感じであります。

 

2009年9月19日土曜日

【明日】しんりん★しんりん【開幕】

 

今日、心理臨床学会の前日の搬入をしてきた遠見書房主です。シルバーウィークとやらのせいでしょうか、道路、ムチャ混みで泣きました……。19時半までが搬入可能時間だったのですが、ギリギリに到着。久々、焦った。焦りまくり。

その後、山中康裕先生の研究会の会場に行き、山中先生の新刊を配達。久々にお会いした山中先生は当然ながらお元気でありました。何より何より。
当然、お渡ししたのは、この本です。



「見事に立ちます」


山中先生の論文の多くは、岩崎学術出版社さんから出ている山中先生の著作集に納められています。


山中康裕著作集  たましいの窓 児童・思春期の臨床〈1〉山中康裕著作集 たましいの窓 児童・思春期の臨床〈1〉
岸本 寛史

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たましいの視点―児童・思春期の臨床〈2〉 (山中康裕著作集)たましいの視点―児童・思春期の臨床〈2〉 (山中康裕著作集)
岸本 寛史

岩崎学術出版社 2002-01
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たましいと癒し―心理臨床の探究〈1〉 (山中康裕著作集)たましいと癒し―心理臨床の探究〈1〉 (山中康裕著作集)
岸本 寛史

岩崎学術出版社 2002-03
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たましいの深み―心理臨床の研究〈2〉 (山中康裕著作集)たましいの深み―心理臨床の研究〈2〉 (山中康裕著作集)
岸本 寛史

岩崎学術出版社 2002-07
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たましいの形―芸術・表現療法〈1〉 (山中康裕著作集)たましいの形―芸術・表現療法〈1〉 (山中康裕著作集)
岸本 寛史

岩崎学術出版社 2003-09
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たましいの顕現―芸術・表現療法〈2〉 (山中康裕著作集)たましいの顕現―芸術・表現療法〈2〉 (山中康裕著作集)
岸本 寛史

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とはいえ、これに全て、というわけではなく、こちらにも入っています↓

心理臨床と表現療法心理臨床と表現療法

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もう10年も前か……。若かりし自らの姿を思い出す(一応担当者だった)。


現在もいろいろと書かれておられるので、そのあたりはどうなるのか……。

ともあれ、山中先生と堅い握手を交わし、帰路に着く私。
当然、帰りも大渋滞。超泣き……。ドン疲れ。


なお、心理臨床学会には、ものすごい数を搬入しておきましたので、ぜひお買い求めをお願いします。
全商品、だいたい15%オフとしました。
ぜひ、よろしくお願いします。


それにしても、著作集というのはいいですね。全5巻とかね、ぜひ、やりたいですね。とはいえ、破格のビッグネームじゃないと経営的に厳しいですし、もう著作集が売れなくなっている時代だともいうし。

 

2009年9月16日水曜日

高橋規子先生と八巻秀先生のワークショップ

 
皆がすなるワークショップとやらを開催してみようと思います。
10年くらい前にもやってみたことがあるのですが,今回2度目。もちろん,私のワークショップなんぞではなく,ナラティヴ・セラピスト 高橋規子先生と,催眠の,家族療法の,駒澤大学の,八巻秀先生とのセメントマッチたるワークショップでございます。
ぜひ,こぞってご参加ください。場所は府中市内と若干都心部よりは離れておりますが,新宿から京王線の特急に乗れば,20分ばかり。案外近いです。
いま,その準備をイロイロと行っておりますが,ものすごく刺激的な会になるかと思います。ハイ。

==

高橋規子先生と八巻秀先生のワークショップ
「そのとき,ナラティヴ・セラピストは何を考えているのか?」

を2回にわたり,開催いたします。

主催:ナラティヴ・セラピー研究会

【part 01】

日時:12月13日(日)10時~17時(途中,休憩あり)

場所:ルミエール府中(東京都府中市府中町2-24[京王線府中駅から歩いて6分])
第一・二会議室
http://www.fuchu-cpf.or.jp/civic-center/index.html

【part 02】

日時:1月31日(日)10時~17時(途中,休憩あり)

場所:府中グリーンプラザ(東京都府中市府中町1-1-1[京王線府中駅から歩いて1分])
第一・二会議室
http://www.fuchu-cpf.or.jp/green/index.html

申し込み先:
〒183-0006 東京都府中市緑町3-5-1-305 遠見書房 山内俊介まで
yamanouchi@tomishobo.com
FAX 050-3488-3894
へ,どうぞ。

お名前と連絡先,参加したい日付,人数,一般か学生か,を書いて上記までご連絡いただけますとありがたいです。


参加費:
part 01,02それぞれ,一般6,000円(学生3,000円)
両回に参加してくださる方は,一般10,000円(学割はなし)と2,000円割引させていただきます(合わせて特典つき,文末にアリ)。

*内容は,院生以上のレベルに向けた実践的なものです。医療や福祉,教育などの対人援助職の実務家,専門家,研究者および,それを目指す学生の方に限ります。
*part 01と02で場所が変わりますので,ご注意ください。


【内容】
このワークショップは,気鋭のナラティヴ・セラピストで,開業臨床心理士の高橋規子(カウンセリングルーム心理技術研究所)と,催眠やブリーフセラピー,家族療法などの実践・研究を行う八巻秀(駒澤大学教授・やまき心理臨床オフィス)の二人によるWSです。
本WSのために撮影された,高橋による1時間の心理面接場面(ロール)のVTRを振り返りながら,八巻が一つひとつ細かく,何を考えて,こういうことを言ったのか,などと高橋に「ツッコミ」を入れてゆくというものです。
この2人のナラティヴのなかで,セラピーのプロセスの進み方や,臨床家がどこまで考えてセラピーという営為を行っているのか,ナラティヴ・セラピーとは何か,その背景にある考え方などを解き明かしていこうというのが狙いです。

セラピーというかかわりの中で,「ナラティヴ」というキーワードが入って約20年。ナラティヴ・セラピー=外在化技法だとか,社会構成主義が背景にあるだとか,各論者によって一面的な見方ばかりがされることが多いですが,現実のナラティヴ・セラピーは,援助者側とクライエント側の考え方や個性を生かした,視野の広いアプローチに育ってきています。
米国のナラティヴ・セラピストであるハーレーン・アンダーソン先生などは無知の姿勢というキーワードを大事にし,それは積極的な関心や共感的理解といったロジャーズ的なカウンセリングに近い考え方ももっていますし,ナラティヴ・セラピーから生まれたテクニックである「外在化」や「共同研究」などは,認知行動療法のある種の技法にも近いところもあります。「物語る」部分を全面に出した側面は,精神分析や分析心理学と近しいところがありますし,質的研究やナラティヴ・ベイスト・メディスンなどとのかかわりも深く,ナラティヴ・アプローチこそが統合的なアプローチである,という捉え方もあります。
そういう意味で,ナラティヴ・セラピーの知見は,ナラティヴを標榜しない多くのセラピストの実践にとっても益することが多く,それはクライエントとセラピスト双方の「幸福」に寄与するでしょう。

本WSは学派を問いません。ナラティヴにご興味のある方はもちろんのこと,セラピスト,カウンセラーとしてスキルのブラッシュアップを考えておられる方,セラピー・プロセスに興味のある方,ナラティヴやコミュニケーションの研究者の方などなど,ぜひ,ご参加いただけるとありがたいです。

もちろん,参加者の方々も,どうぞ「ツッコミ」を入れてくださいませ。楽しい会になると思います。

Part 01,02とも,それぞれ単体で受講されても大丈夫なように設定されていますし,参加者の皆様にとっても刺激的で面白いものになるかと思います。無論,両方にご参加いただくほうが,ナラティヴに対する理解は深まるかと思いますが……。


参加方法は,メールまたはファックスでご連絡ください。
連絡先は,

yamanouchi@tomishobo.com
もしくは
FAX 050-3488-3894

遠見書房内
ナラティヴ・セラピー研究会 山内俊介まで

お名前と連絡先,参加したい日付,人数,一般か学生か,を書いて上記までご連絡いただけますとありがたいです。


なお,遠見書房では,このWSを本にしようと考えております。

また,2回連続でご参加いただいた方には,この本が出来たときには,無料で謹呈いたします!(予定価格3,000円くらい)



ぜひとも,ご参加いただけますと,ありがたいです。
なお,定員は50名ほどを予定しております。会場の都合上,当日参加は難しいので,前もってご連絡いただけますようお願いいたします。
 
==

以上,よろしくお願いします。

ちなみに,「気鋭」たる高橋先生は,

ナラティヴ・セラピー入門ナラティヴ・セラピー入門

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こんな本出しています。
 

 

2009年9月15日火曜日

心理臨床学会への抱負

 
来週は5連休。シルバーウィークっていうらしいですね。となると,黄金週間じゃなくて,白銀週間とでもいうのか。シロガネと読むとなると,プラチナみたいな感じにもなるし,ハクギンというと雪みたいなし,寒そうだし,とどうでもいいことで悩んでいる遠見書房です。

さて,来週の5連休の目玉といえば,なんと言っても,日本心理臨床学会総会でしょう。場所も有楽町の東京フォーラム。遠見書房も展示販売をいたしますので,ぜひ,きてくださいますとありがたいです。他にもいろいろな出版社が出ていますし(20社くらい?),なんというか,「心理関係本ブックフェア」という感もあり,壮観です。

とはいえ,心配なのが,台風14号ですよ。

直撃コース?


タイフーンの,ストレート・アタックじゃん,とルー大柴みたいなことを言っていますが,いや,ほんと,村田兆治も真っ青のド直球という感じで,関東めがけて突き進んでおります。
大丈夫かなあ。

思い出すのは,3年前か,4年前に大阪の関西大学で行われた心理臨床学会。そのときも台風が関西に直撃,というので,その前日にけっこう慌てて帰ってしまった方が多く,最終日はガラーンとしていたような。そして空は台風一過のすばらしい天気であったような……。

ただ今回は広い大学の会場と違って,傘なしでも行ける東京フォーラムですからシンポジウム中に大雨降っても,さほど問題はないでしょう。ま,大風で,ガラス棟にビックカメラの看板が直撃……なんていうことも,まずないと思いますので,会場にいる限りは安全です。

都心での学会での「敵」は,繁華街なんですよね,やはり。昼休みに本を買われる方が多かろうと思うのですが,周辺に何もないような会場ですと参加者の方がいなくなってしまう,ということはないので,暇つぶしに本の展示を眺めてもらえる。ですが,有楽町あたりですと,久方ぶりに会った友人らとふらふらと昼休みに表に出て行かれ,そのまま……というパターンもなくはない。
アメリカンな方ですと,じゃあ,ランチに軽くワインでも……なんていうね,人もおられますし。

それが,けっこう雨模様だったりしますと,やはり外に出るのが面倒になるのか,けっこう売れ行きが伸びることもあったり……。
とはいえ,台風のコースによっては学会にこられることを延期したり,断念したりする方もおられるやもしれません。

慈雨となるのか。

ともあれ,当日はよろしくお願いいたします。
 

2009年9月8日火曜日

PDF版の本を出してみて

 

どうもどうも。暑っすねえ,まだまだ。クーラーかけるほどじゃないけれど(暑さにも寒さにも,ついでにいえば,ひもじさにも強い,というか鈍感)。

先日,というか,6月でしたが,『専門家のための「本を書こう!」入門』という本(と言っても,PDF版)を上梓したわけですが,インターネットで本(PDF)を売るというのはとても難しいですね。
合計で,数十部売れたわけですが,目標の200部にはまだまだという数字です。
でも,なんと,

有料商品 月間DL数ランクで1位(ビジネス部門)になっておりました!
http://www.dl-market.com/default.php/cPath/314

思わず,記念写真。



(実売部数何部だったかはいろいろの諸事情のため内緒)

DLサイトまではあまり見ていなかったのですが,今日,久々に見たら,なんかランクインしていたという有り様です。その前からだったかも。
とはいえ,売り上げた方の3分の1くらいの方は,判明しておりまして……というのも,昔からなじみの諸先生様方でありましたので,「買ったよ」ご連絡をいただきました。誠にかたじけなく存じます。

インターネットの本の売り方は妙でして,ブログやHPなどにちょっと情報が載りますと→売れる→すぐに止む→また載る→止む……という繰り返し。ほんと,デジタルですわ。0か1か。
ふつうに本屋さんに置いておくと,もちろん,書評や広告などに載ると,売上げが伸びたりしますが,それよりも定期的に売れていきます。もちろん,鮮度がありますから,微減していくのですが,その流れは緩やか。
そもそも,その本屋さんに置いてある本そのものが,宣伝もしてくれます。タイトルや著者名やオビの文句などに惹かれれば,中身を読んでもらえる。あわよくば買っていただける。「手にとる」というところがやはり大きい。

けれど,PDFの場合は,DLサイトが一つというのも問題なのですが,やはり,手にとれないのが大きい。もちろん,デジタルなりの「手にとること」をいろいろと模索していますが,今ひとつです。買ってくださった方の多くは,旧知の方でありましょうから,となると,遠見書房というものを知らない方には売れないという当然の帰結になります。

一方で,ここ数日,ちょぼちょぼ売れているなあ,と思ったのは,この月間ランキングに輝いたからかもしれません。サイトの前面に出るので,「なんだろ」と思って,「手にとって」もらえている。
もちろん,あちこちのサイトに置いたら,そこそこ売れるものかもしれませんが,ちょっと面倒でそこまではやっていません。

まだまだ,本を売るほうが圧倒的に「楽」です。宣伝しなくても,内容がよければ,きちんと売れます。実物商品のほうが楽なんでしょうね。もちろん,印刷代ななんだと金もかかるのですが。

デジタルで商売しようと思ったら,パブリシティを無茶苦茶増やさないと厳しいんでしょう。もし,PDFの本屋さんを経営されるつもりならば(いますかね?),パブリシティの宣伝部隊と取次ぎ(中卸)の機能を兼ねた部門を作ることをオススメします。

もちろん,アマゾンあたりが本国でやっているように,データ販売を始めたら,流れは変わるかもしれません。でも,その前に端末が出ないと読みにくいですよねえ。

 

2009年9月7日月曜日

ジョン・アーヴィングの新作を発見

 
いや,すいません,発見といっても,個人的なことで。。

半年ほど前に書いた(もう半年か…),とある記事のなかで,というふうに,本の紛失を泣いておりましたが,発見されました! よかったよぉ。
本棚の上においてある蚊取り線香(缶カラ)の下から発見されたので,去年の夏以降か……。たぶん,掃除のときか,あるいは,子どもが本のカドをガシガシ舐めるので,そのときに除けたのか,理由は不明ながらも,ようやく……発見(涙


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とはいえ,読める時間はなかなかとれず(しかも,読みながら,他の本読んじゃっているし),読了まではなかなか進んでいませんが,たぶん,明日には終わりそう。お陰で寝不足です。

上巻はのったらのったらしてましたが,下巻になると,さすがはアーヴィング。面白いです。上巻はのったら進行でヤキモキしつつ,下巻になると急激に面白くなる(カタルシス!),というのが,わたし的には好きな小説の展開ですが(たぶん,Mなんでしょう),まさに,ソレ。

作風もちょっと変わった感じもしますが,まあ,いいんじゃないかなあ,と。アーヴィングはアーヴィングだし。


下巻の途中で,こういうことが書いてありました。

編集者は省略をしろと常に言い,精神科医はすべてを語れと常に言う。

みたいな。
「おお」と思ったわけです。微苦笑したりして。

ちなみに,下巻はセラピー(療法と訳されていますが)が主軸に展開されます。精神分析医っぽいけれど。
ご興味のある方はぜひ。

2009年9月3日木曜日

印刷屋さんへ行こう

 
幾度かアナウンスをしておりますが,山中先生の本「深奥(しんおう)なる心理臨床のために──事例検討とスーパーヴィジョン」、9/17日出来予定です。
当日、山中先生と,本書にご協力していただいた皆様に送れるかどうか。。送れれば学会前に届くと思うのですが,時間的にはギリギリかもしれません。

それにしても、書店さんからの発注が多いです。さすがは山中先生。多謝多謝でございます。
書店さんの期待通り、売れるといいなあ~。この本、面白いので、ぜひとも読んでくださるとありがたいです。

==

小社のある府中というのは東京の西にあり,ベッドタウンというのですかね,まだまだ緑豊かな郊外です。新宿まで30分もかからず,もろもろのコストを考えても,とても満足しているのですが,ほとんど一つ困っているのが,印刷屋さんとの相談です。
印刷会社の営業マンの方は,営業ルートを回っておられることが多いのですが,それはやはり都心部だけで,府中まではどうしてもこれません。さほど仕事もないですから、こられても困るところもあるんですけれどね。
結局,印刷用のデータなどの受け渡しや校正刷の受け渡しなどは,宅急便などを利用しての作業となります。手間はさほどではないのですが,やはり,タイムロスが発生してしまいます。不意の事故があるやもしれず,予備日も入れて,4日ほどは無駄になっています。

現在,心理臨床学会での販売に向けて,山中康裕先生の本の最終調整をしているのですが,学会前に出すとなると,今日びから,印刷の下準備に入る必要があります。

でも、それだけでもなかなかうまく行かないこともあります。
たとえば、紙の問題。紙にもいろいろと種類がありまして、ゴマンとまではいいませんが、本文に使う紙だけでも20や30はある。いや、もっとか。とにかく、どの紙を使うのか、というのを選んだりするのは、おもろい作業なのですが、見本を持ってきてもらうか、あるいは見に行く必要があるわけです。今は印刷屋さんを通して紙をもらっているので、どうしてもそうなってしまう。

というわけで、今日は印刷屋さんに行ってきます。
 

2009年9月1日火曜日

山中康裕先生『深奥なる心理臨床のために』印刷入ります

 
山中先生の本,カバー,出来ました!



なかなか,いいカバーができました。

カバー画は,山中先生ご自身の絵です。ハリセンボンです。ハリセンボンは,チクチクしていますが,中身はとても美味しいらしいです。(以前,海に潜っていて遭遇したことがありますが,けっこう大きくてビビリました。)
このハリセンボンという選択も,山中先生らしい感じがしますね。

予約もけっこういただいており,部数に悩むワタシです。どうするかなあ。倉庫も手狭になってきてしまったし。

最終チェックで読み直しましたが,とても面白い本になったと再確認をしております。