遠見書房のメルマガ

遠見書房のメルマガ
月1くらいの謙虚なメルマガです。上のバーナーをぽちっと押すと、説明ページに飛びます

2009年3月11日水曜日

メルマガ的なものはじめました

 
先日、メールマガジンなるものを発行しました。
「遠見書房からのお知らせ」というものです。

ご希望の方がおられましたら、
mailmaga@tomishobo.com
まで空メールを送ってくださいませ。

たいていのメルマガはうざいほどきますが、遠見書房のメルマガは本が出る前後にちょっと出すくらいのものでありまして、月1くらいがいいところです。まったくおとなしいものです。

ぜひ、ご購読いただければと思います。m(_ _)m


とはいえ、内容ですよね、内容。
基本的には、この1号は、以前紹介しました刊行予定の、

中野敬子著『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』

中村正利著『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理アプローチ』

2冊の紹介です。

ただ、それだけですと、何とも寂しいので、

「コラム:CBTの次はこれがくる?」

なんていうものを書きました。

今後も、新刊の紹介と、コラムを書いていけたらな、と思っております。

ちなみに、1号のコラムの内容は以下のようです……。

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CBT(認知行動療法)ブームには、ものすごいものがあります。上記中野先生の本ですが、先に書店さんに案内を出したのですが、食いつきのいいことと言ったら本当にびっくりするくらいです。もちろん、中野先生の前著である『ストレス・マネジメント入門』が今なお売れているという状況もあるんですが、それにしても、名も知らないだろう出版社の本をこんなに注文して大丈夫かね……とありがたくも心配しちゃうくらいの冊数を注文してくる書店さんもありました。
でも、そんな強気の背景にあるのはCBT本がどれも売れているからでしょう。精神医学~心理専門書業界に入って十数年、その中で、ブリーフセラピーのブームだとか、ナラティヴ・セラピーのブームだとか、アダルトチルドレンだとか、ADHDだとか、あるいは臨床心理学そのもののブームだとか、いろいろと眺め、勢いに乗ったり、振り落とされたりしてきましたが、CBTのブームはちょっと次元が違うなあ、というような感じもします。
「で、その次、何がくると思う?」と、この間も同業者と話したんですが、当然、そんなのがわかれば苦労しないよ、という結論ですが、まあ、予想は後述しますけれども。

さて、ブームがどのくらい続くのかというのは難しい問題です。たとえば、精神分析なんかはブームというほどではないですが、ずっと売れ続けている(本にもよりますが)。精神分析学会の会員数も落ちているという話は聞きません。そういう意味ではブームが続いていると言えなくもない。
一方、××(自主規制)なんていうのは、数年はあったかに見えたブームが完全に終息していて、今では見向きもされません。不思議です。
ただ基本的には、「そのパラダイムが、当然になってきたとき」にブームは終わります。それ以降も、入門書や臨床書としてよい本が続けば、精神分析のように長らく続くマーケットとなりますし、そうならなければ、見捨てられます。といって、別にそのアプローチを研究している学会の会員が激減するわけではないのですね。本が売れなくなるだけです。

CBTのブームはこれから何年も続くでしょう。エビデンス、学習理論、スキーマなどといった概念はまだまだ目新しいですし、当然とは言えない状況です。しかし、きっと終焉のときがくる。5年後か10年後かわからないですが。
で、その次です。
私は予想しました。

1つには、リラクセーション。これはCBTの技法のなかにも入っていますが、これが独立して流用されるんじゃないかと。
2つには、スピリチュアル。がん患者や自殺などが増えています。これは方向性としてスピリチュアルなものを志向するところがあります。
3つめに、グループ、またはコミュニティ。グループは有用ですし、エビデンスも出ています。医療経済性を考えても1人の治療者が複数の人たちを見れることは「正しい」ことになるのではないかとも思います。
それをコミュニティにまで広げると、医療経済性の外側に行ってしまい、だれがコストを払うのかというややこしい問題になりますので、ここらがポイントかと思います。

つまり、心身一元論にのっとって、身体性に進むか、こころの真相の奥底まで進むか、個人という枠組みの外に出るか、という予想です。まあ、これは当たり前といえば当たり前の予想です。特に、グループはくるんじゃないかな、と思っているんですね。何とも世界がグループを希求しているような、そんな感じがしています。

とはいえ、当たるも八卦、当たらぬも八卦でございますが。

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といった内容でございます。
その他情報もいろいろとあり、けっこう面白いんじゃないかと自画自賛してしまいます(おいおい)。

正直、このコラム、出来すぎの感もありまして、自らハードルあげすぎのところもございますが、ぜひ、ご購読をお願いいたします。

ご希望の方がおられましたら、
mailmaga@tomishobo.com
まで空メールを送ってくださいませ。

m(_ _)m m(_ _)m
 

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